水差し

2020年9月2日

水差し

うちの稽古場の水差しは、この二種類です。どちらも、人が「捨てる」と言っていたものをもらい受けてきたものです。(三個あるんですが、全部そうです。しかも、全部違う稽古場から譲られました。……廃品回収業か!)

草月流のスタンダードな水差し

水差し

↑この形の水差しは、ずっと昔から草月流売店で売っている、いわば「草月公式水差し」です。

いけばな道具というものは、各流似たりよったりのものを使うものですが、意外に水差しは流によって形が違い、他流でこの形の水差しを持っている人はあまりいないように思います。

この水差し、草月会館やオンラインショップで、700~800円くらいで売っています(たまに価格が変わります)。一個買ったら、ほぼ一生ものです。割れた、底が抜けたなどの話は、少なくとも私は見たことも聞いたこともありません。
買い替えている方は、おそらく「汚れたから新しくしようか」という考えだと思います。上の画像でもわかってしまうかと思いますが、取ってのところなどがうっすら汚れてくるのです。この商品は、水色のほかにも赤(これが一番スタンダード)・黒のカラーがあり、赤も汚れが徐々についてきます。

水差し

口の直径は、約8mm。水差しを複数持つ場合は、口の大きさが違うものにしておくと、状況によって使い分けができます。
一般的な稽古花であれば、この「小さめの口」と、下の項の琺瑯水差しのような「広口」があれば、たいてい間に合います。

水を入れる場所は、取っ手の上の部分にあります。下の画像の、青丸の部分です。

↑ここに、蛇口を突っ込んで水を入れる感じで使います。

草月流の展覧会生けこみにこの水差しを持っていくときには、名前を書いておくのは必須です。なにしろ「公式水差し」ですので、使っている人が多く、誰のものやら分からなくなってしまいます。

琺瑯水差し

水差し

実を言うと、私は上の項の水色水差しよりも、こちらの琺瑯水差しの方がお気に入りです。たぶん、私が無精者だからです。

この琺瑯水差しは広口なので、

水を入れるときの「面倒くささ」が、水色水差しよりも少ないのです。
水色水差しは、蛇口と水入れ口をきっちり合わせなければならないのに対して、琺瑯水差しはなんとな~く蛇口の下に持っていけばOKです。
そんなのわずかな差でしょうが!と思う方は、職業的に華道水差しを使っていない人です。一日に、何回も何回も、なんっかいも水差しを使う人間には、この「面倒の少なさ」がありがたいです。

一番の気に入りポイント……「つかめる取っ手」

上の二種類の水差しで、共通して私が一番気に入っているポイントは、「手がガシっと入り、適度な太さがある取っ手」です。

取っ手が小さいものや、変に細い(針金みたいな細さのものもあります)ものは、作業ストレスが多い上に、作業上の安定感に欠けます。

重ねて収納できる

この二種類の水差しを、私はこんな風にしてしまっておきます。

二種類の水差しがちょうど重なるのは、偶然です。別々に製造されたものなので、「こうすれば稽古場で便利ですよね」という思想で作られてはいません。

この偶然の「重ね収納可」が、実に使いやすいです。