ドーナツ型花器

2020年4月21日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


瀬戸の器屋さんで買いました。「ドーナツ型」というか、「ドーナツに角が立ってる型」です。この花器を人に説明しようとするときに、「ドーナツに角が生えてる」という言い方を私はするんですが、一度で理解してもらったためしがありません。

この花器を見て、「作家ものですか?」あるいは「自作ですか?」と言われる人がずいぶんいるのですが、瀬戸の、雑記をたくさん扱っているような、何と言うことも無いお店から、3800円くらいで買って来ました。お安いと思います。まあ、そのために足を棒にして探し回ったんですけどね。

いけばなをする人には分かってもらえると思いますが、この花器は生け方を考える甲斐がある花器です。
まず、形が個性的である。そして、花を挿せる口が複数ある。高さも出せる。花器メインにしても面白いし、仕掛けを考えるのも面白い。

↑横から見ると、こんな感じ。

↑想像力をかきたててくれる挿し口。

欠点があるとすれば、水が入れにくいことでしょうね。それぞれの口が小さいですので、水差しも口の小さなものが必要です。そして、水がどれくらい入っているのか、分からなくなるので、いい気になって入れていると、水がだばだばあふれてしまいます。

この花器は、長いこと私の「とっておき」でした。初めて使うときは、家の中ではなく、何らかの発表の場でデビューさせようと思っていました。そして、ある年の草月展で使用しました