自分が使った花材事典:オンシジウム

2018年9月20日

花業界では、大抵「オンシ」と略称されます。
オンシは、蘭の一種です。一つ一つの花を見れば、明確に「蘭だ」と分かります。


オンシジウムも安くなったものだ

大体において、蘭というものは安いものではなく、オンシももとは高級花でした。現在は、びっくりするほど値段が下がり、画像の品物は、たしか一本250円ではなかったかと思います。

古いいけばな人からすると、オンシが250円なんて考えられないことです。
大体、昔は一本1000円なら安い部類でしたね。。。一本2500円くらいしたこともあったなあ。ということは、単純に10分の1になったということですね。恐ろしいことでございます。

現在でも、高いオンシはあります。それは特殊品種とか、流通経路が違うものですが、輸入物は花屋のサービス束に普通に入るレベルになりました。昔は、各流の大幹部の注文品とか、超高級生花店が宮内庁に納品とか、そういうものだったんですよ。

黄色がステキ

このオンシは、まず色がいいです。挿し色には最適で、最後に「もうちょっと明るくしたいなあ」というときに、オンシを入れて明度アップすることができます。
また、下垂するので、下に落としたいときにも使いやすいです。テーブル花から、花があふれるように演出したりするのに便利です。
私は、正直オンシとは、フラワーアレンジメントでの付き合いの方が多く、いけばなに使ったことはあまりありません。
しかし、いけばな向きでないということではないですよ。嘘だと思ったら、いけばな展など見に行けば、オンシを使った作品はいくらでも見ることができます。