ベランダで手術

2020年3月15日

昨日、ベランダで、癌腫の手術をしました。

癌腫というと、バラの病気としてよく知られていますが、うちで手術した患者はトケイソウでした。この夏、実家からもらってきたばかりのトケイソウです。

もらってきた日のトケイソウのお姿がこちらです。
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トケイソウ

このトケイソウはですね、10年以上前に、私が母にプレゼントしたトケイソウ鉢の子供です。母が、母株からできた子株を、子供にくれたわけです。(紛らわしいですな)

トケイソウとは、「時計草」と書き、時計みたいなフェイスの花が咲きます。ちょっと前まで、人に話すと「時計みたいな花って何?」と言われたものですが、最近は住宅地でよく見かける花になりましたので、知っている人の方が多いのではないでしょうか。(ちなみに、トケイソウ=パッションフラワーです)
何ゆえ、よく見かける花になり得るかというと、この花、とてつもなく強いんです。枝も葉もびゅんびゅんと成長し、それに比例して花も付けます。一時期、うちの実家は、夏場は毎日何百という数の花が咲いていました。熱帯植物のくせに、関東の冬を戸外で越せ、生育旺盛で花付き良しですから、家庭園芸の世界で人気者になるのは当然です。
うちの実家では、生育があまりにも良すぎて、椿の木に這い登って椿を枯らしちゃったりしていました。(そこまで放置するのもどうかと思いますが)
しかし、あるときに、かなり根元の部分が、お隣との境界のフェンスをくぐってしまっていることが判明し(ひとくぐりして戻ってきてました)、仕方ないので、父が切り倒してしまいました。
ところが、根っこが生き続けているようで、切り倒した後から、庭のあちこちで(すごい広範囲で)、トケイソウが時を選ばずびゅんびゅん発芽してくる、という現象が起こり始めました。そして、現在もその現象が継続中です。まるで、「怪奇 時計草の館」みたいになってます。

で、私がもらってきたのは、その「庭のただならぬところから発芽してきたやつ」なのです。
そいつを、手術したわけです。

実際の癌腫手術の方法は、ガーデナーさんの参考になることも多いと思うので、手順を紹介しようと思います。が、すでにちょっと長い文になってしまったので、また明日続きをアップしようと思います。