ドライ蓮の実……蓮の実の乾かし方

2022年5月5日

※注意※ 記事の後半で蓮の実の乾かし方を紹介していますが、いけばな用・装飾用のドライ蓮の作り方です。食用の蓮の実の乾かし方ではありません

ドライ蓮の実

ドライ蓮の実

ドライの蓮の実です。すべて、茎をはずして、実の部分だけにしてあります。別に、茎ははずした方がよいというわけではなく、作品の試作に使ったときに、必要があってはずしてしまいました。

ところで、上の画像の蓮の実は、資材屋さんで購入したものと、自分で生の蓮を乾かしたものとの混合部隊です。しかし、どっちが買ったもので、どっちが自作なのか、色ではっきり分かります。

下が、資材屋さん出身のものです。

ドライ蓮の実

↓そして、こっちが我が家の自家製です。

蓮の実 ドライ

既製品は、仕上がりが茶色で、自家製の方は、炭みたいな色になっています。色味としてきれいなのは、やはり買ってきた方ですね。しかし、総合的に見ると、必ずしも「ドライ屋さんが作ったほうが良い」とも言えません。


ハスヘッド 大 6個入り ナチュラル

ハスステム付き ナチュラル 5本

既製品蓮の実ドライと、自家製蓮の実ドライの違い

既製品と自家製の違いを、ざっとまとめておきます。

  1. 色味が違う。(既製品は茶色、自家製は黒に近い灰色)
  2. 既製品の茎は、本物のハスの茎を使っていないことが多い
  3. 実に触ったときに、自家製は硬く、既製品はやわらかいことが多い
  4. 既製品には、穴の中に種が残っていないことが多い。自家製では、特に種を取り出さない限り、種が内部に残っている
  5. 劣化のスピードは、既製品の方が速いように思われる

要するに、乾かし方の違いで、上記のような差が生まれるのだと思います(蓮の品種にもよるのかもしれません)。ドライ屋さんの乾かし方は、機械で加熱処理しているのだと思うので、家で自然乾燥するのとは根本的に別物なんだろうと思います。(ドライ屋さんに聞いたわけじゃないので、断言できませんが)

既製品を選ぶのも、自家製を作るのも、使う人の好みと都合に合わせればいいと思うので、ここで「どっちが、より良いか」という話はしません。
しかしですね、私は既製品の蓮の実に、一つだけ文句を言いたい。
「なにゆえ、蓮の茎を使わずに、別のものの茎を貼っ付ける?」
と!
たぶん、乾燥の過程とか、輸送の過程とかに、大きな理由があってそうなっているんだろうと思うんです。ですが、別の植物の茎を糊付けしているのに気がつくと、非常に心が冷めます。それに、本物のハスの茎というのは、下のように、

蓮の実

↑このように、茎の微妙な曲線が美しいんです。これを、なぜに犠牲にするのか!
既製品の中にも、ちゃんとハスの茎で作っているものもあるのですが、別の茎をくっつけている商品の方が明らかに多いです。どうか、業界の主流を、「本物のハスの茎派」にしていただきたいものです。(そうすると、コストが高くなるのかな?)

うちで作った自家製ドライ蓮の実

うちで作った自家製ドライ蓮の実を、横から見るとこんな感じです。

蓮の実 ドライ

形は、ほぼもとのままです。

蓮の実 ドライ

↑真後ろから見るとこんな感じ。
真ん中にある、茎を切った跡にご注目ください。穴が、6個開いているのが分かります。これは、要するに、レンコンと同じ構造になっているからですね。ハスは、レンコンの部分だけでなく、茎の中もずーっと穴が開いていて、どこを切ってもレンコンみたいな切り口になっています。

うちのドライ蓮の実の作り方

うちでドライ蓮の実を作った時の画像です。

いけばなの稽古で生けたの蓮の実を、乾かしてドライにしました。
このときの蓮には、かなり長い茎がついていました。大は小をかねるの理論で、とりあえず長い茎を温存して乾かしていきます。

下は、乾かす前の蓮の「顔」です。

蓮の実

このような、まだ緑のフレッシュな蓮を、うちでは下のように吊るして乾かしました。(この画像のみ、ガラケー画像ですみません)

ドライ蓮の実 作り方


乾かしている場所は、我が家の玄関であります。この記事でイトバショウを乾かしているのと同じところにつるしています。
なぜ、ここにつるすかと言うと、「一番邪魔にならない」という要素が大きいんですが、この季節になるとこのポイントに西日がよくあたるし、しかもよく風が通る、ということもあり、我が家のベスト乾かしポジションかと思われます。

このように、「我が家ではここがよい」という場所を、うまく見つけましょう。
外に干すのは、私はやったことがありませんが、絶対に雨や湿気にさらされない自信があれば、やってもいいと思います。

植物を乾かしていると、多くの場合は独特のにおいがあるものです。バラの花びらでポプリを作っているようなときには、なかなかよい香りで、すべてがそういうのだったらいいのですが、木とか、草関係は、「はっきり言ってクサイ」場合があります。(植物によっては、グリーンのよい香りの場合もあります)
蓮は、残念ながら、クサイ側に入りますね。

今回うちで作ったのは、たった二本ですから、ほぼ匂いは感じませんでしたが、展覧会のために大量に作るような場合は、いざ干し始めたら、くささに家族から猛抗議を食う場合がありますので、その辺あらかじめ根回ししておく方が賢いです。(今のところ、あのにおいを解決する策を知る知恵者には会ったことがありません)

家族の攻撃もかわしつつ、2~3週間くらいつるしっぱなしで待つと、このようになります。
↓ ↓ ↓

このくらいになったら出来上がりです。茎が完全にカチカチになり、実の部分に触るとカサカサであればOKです。
作っている間に、お天気のよくない日が続いたりすると、カビる危険もあると思うんですけど、私は今まで10数本くらい乾かしましたが、まだ一度もカビたことはありません。

うちの2本は、現在はこのようになっています。
↓ ↓ ↓

蓮の実 ドライ 作り方

資材置き場の、天井付近においてあります。邪魔なので、上空に追いやってしまいました。