自分が使った花材事典:ケイトウ(赤)
品種は確認しませんでしたが、久留米の「紅貴」あたりだと思います。
もう、再三書いちゃってケイトウには申し訳ないんですけど、私はこの花が好きではないんですね~。色と大きさによっては、気持ち悪く見えるんです
(その割りに、12本も買っちゃってるけど)
でも、このような「頭の比較的小さいやつ」は、そんなには気持ち悪くはありません(ちょっとは気持ち悪いのかい)。
↓の画像をご覧ください。
↑これって、一番上の画像と何が違うと思います?
……見比べちゃうと簡単に分かりますね。
答えは、「葉っぱの数が違う」です。一番上の画像は、何も手を加えていないモサモサの状態です。あのまま生けたってもちろん良いし、生け方によっては「モサモサでないと困る」ことだってあると思います。
しかし、一般のご家庭で、一輪挿しにただ放り込もうというときに、どっちが扱いやすそうに見えますか? あんまりモサモサよりも、少しスッキリしたほうがスマートに飾れることもあると思いません?
ビフォーとアフターを比べて、「うちの花瓶はアフターが合いそうだ」と思ったら、一度取って飾ってみてはどうですか? 「アフター」の画像は、「ビフォー」から葉っぱを7割ほども取っています。
7割というのは、なかなか思い切った数字で、素人さんで7割取れる人はあまりいません。(玄人はだれでも平気でそのくらい取ります)
すごい思い切って「こんなに取った!」と思っても、5割も取れないだろうと思います。だから、取りすぎて変なことになどは、まあならないのです。一度お試しを。
玄人は、10割取るのも平気です。
上の画像を見てもらうと、「丸裸」だからといって、そんなに違和感アリアリではないことが分かると思います。これを飾っておくと、もともとこういう植物だ、と思う人のほうが多いくらいだと思います。
いけばな家が、上の画像のように「丸裸」にするときは、赤い色を強調したいとき、緑の葉っぱが表現の上で邪魔なとき、直線的な茎を強調したいとき、など、いろいろ理由があります。
私は今回、「赤の話しかしたくない!」という理由があったので、嫌がるのを無理やり裸にしてやりました。むははははは。
このケイトウは、後にドライにしました。その画像は、本サイトのこちらのページでご覧ください→ケイトウ(ドライ)
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