出張版:管理人のストック花材公開 大王松の軸
本サイトの、ストック花材のコーナーに置くほどでもない「保存花材」なので、ブログの方で画像アップさせてもらいます。
↓私、この材料がなぜか好きなのでして……。
これ、稽古場で生けていると、大抵「何ですかコレ?」って聞かれます。相当経験豊富な方でも、「なんじゃ?」と思われるみたいです。
記事タイトルのとおり、これは大王松の軸なんですけど、それを言うと、「あ~~~、なるほど」と、皆さん納得なさいます。
大王松というのは、すでに「自分が使った花材事典」でも紹介しています(こちらです→大王松)。長い松葉が特徴的な松なので、それが無くなった状態だと、「この人知ってるけど……誰だっけ」となってしまうみたいです。
記事タイトルに、「大王松の軸」と書きましたが、「枝」でも「茎」でもなく、「軸」と書くのは、「真ん中のところだけです」というほどの意味です。なんで軸だけが好きかと思われるかもしれませんが、別に軸だけにするのが好きなんじゃないんです。本当は、葉も付いた状態が一番好きなんですけど、枯れた葉を取ってしまった状態でも、なにやら捨てがたいような面白さを持っているので、これはこれで素材として成立すると思っているだけです。
私は、「大王松の軸」の、この部分が好きなんです。
葉を取った後が、乾いてめくれ上がったこの独特の質感がいいんですよね~。
この感じには、少し乾いてくれないとなりませんので、生の大王松の葉っぱを取っただけでは出ないんです。
きれいなんだか汚いんだか、面白いんだか気持ち悪いんだか、なんか分からん感じが好きです。
私は、大王松を使うと、必ずその数ヵ月後にこの軸を使います。
使い時は、なかなか微妙で、丸一年もたってしまうと、びらびらとめくれた感じがなくなってきて、面白くなくなりますので、「面白いうちに」使わないと勿体無いです。
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