自分が使った花材事典：スモークグラス
「スモークグラス」の名で流通しているものです。
この「スモークグラス」というのは、もしかすると市場的ニックネームなのかもしれません。植物図鑑には、別の名前で載っているのかもしれません。
しかし、昔も今も、私にとってはこの草ものは「スモークグラス」です。
花材で「スモーク」というと、一番初めに思い浮かぶのはスモークツリーです。
スモークツリーも、スモークグラスも、花材としては非常に人気が高く、初めて使うときには感動を覚えるという人も多いです。
スモークグラスに、「スモーク」の名がつく所以は、あまりにも繊細な穂の部分が、まるで煙でかすんでいるように見えるからでしょう。
この植物はイネ科なので、水揚げは悪いです。画像のスモークグラスも、葉っぱが巻き始めています。
葉っぱが乾いてしまうことは分かっているので、最初から葉っぱを切り、穂だけにして飾ることがよくあります。
穂の部分も強いわけではなく、葉の次に乾きだします。しかし、乾いてもきれいな穂なので、そのまま花瓶に挿しておいても大概大丈夫です。
乾いてもきれいな穂ということはつまり、そのままドライにできるということです。ドライにしても繊細な美しさが残りますので、画像のスモークグラスも、最終的にはドライ化させてストックしようかと思います。