自分が使った花材事典:ポインセチア

2019年4月28日

切花入荷したポインセチアです。

切花入荷です! なんと、12月6日に買った商品ですが、今日まで持っています。私は、こんな優良ポイン初めてです。普通は、そんなに持ってくれる花ではありません。

ポインは、あまり切花では流通しません。無いとはいいませんが、少ないです。少ない理由は、「水揚げの悪さ」です。

このポインは、買ったときには70~80cmくらいの長さがありました。

さすがに、そのままの長さだったら、二週間も持ってはくれなかったはずです。
ポインの気配を見ながら徐々に切り詰めていき、現在は30cmくらいの長さになっています。が、どんなに短く切り詰めようと、「二週間越」はすばらしいです。

私は、このポインを3本買いました。現在、生き残っているのは二本です。しかし、お亡くなりになった一本も、ダメになったのは昨日です。つまり、「最初の脱落者」でさえ、16日間持ってくれました。
2週間超えを達成した手法は、「下がってくる気配」を感じたら水揚げをやり直すことと、その際に丈を詰めることです。私は結局、三回のあげなおしをしました。そして、久々に水揚げで感動しました。
3本のポインたちは、三回の水揚げに毎回応えてくれました。普通、ポインさんは二回目あたりで応えてくれなくなります。三回も力強く復活してくれるとは、完全に想定外でした。

クリスマスに切花ポインを飾れる幸せ♡

これ1本入るだけで、何でも「クリスマス仕様」になります。

しかし逆に、クリスマスに関係なく生けようと思うと難しいです。難しいというか、もはや不可能に近いかも。

イベントのカラーが付いた花材というのはたくさんあります。「松=正月」「カーネーション=母の日」「白菊=葬儀」などがそれにあたり、バッチリそのイメージができています。
とは言っても、松を正月に関係なく生けるのも、カーネーションを母の日と関係なく生けるのも、やってみればそんなに困難なことではないです。ところが、ポインの「クリスマス色」は強力ですね。1月に生けてると、「なんで?」って感じでしょ? ポインの存在が、ものすごく記号化しているということなのでしょうか。

最後に植物的なことを言いますと、私はポインの花を「不思議なヤツだな~」と思っています。

ポインの赤いところは、花じゃなくて葉っぱだ、ということは皆さんご存知の通りです。

花は、赤い葉っぱの中心にある、この部分です。

この花、変じゃありません? 特に、黄色い唇みたいな形のところ。

何なのこれ。もしや、黄色い唇はめしべだったりする? だとすると、何でこの花だけ「おしべの横っちょにめしべが別についてる」の? どなたか植物学者の方、教えてください。