自分が使った花材事典:モンステラ(斑入り)

2016年6月27日

前の記事は、一般的な「真緑」のモンステラでしたが、今回は斑入りのモンステラです。
モンステラに斑入りが存在するというのを知っているのは、ある程度葉もの切花のことをわかっている人になると思います。
注文品で入れるような、少々特殊な部類の葉ものでして、あまり気軽に花屋さんで買えるものではないので、長く花のレッスンに通っているような人でも、展覧会経験などが無いと、「見たことも聞いたことも無い」という人は、意外にたくさんいます。

このモンステラも、前の記事の品と同様、「中の小」くらいの大きさです。もっと大きいものも、小さいものも出回っていて、巨大モンステラの斑入りは、とんでもなく美しく、存在感があります。
私は今までで、美しさに呆然としてしまった葉ものは、斑入りモンステラと斑入りクワズイモしか無いのです。

斑入りの、「斑」の入り方にも、繊細なものと大雑把なものがあります。
画像の葉は、まあ「普通の斑入り」と言ったところでしょうか。

繊細の極みみたいな斑入りだと、マーブル模様的というか、網目が幾重にも重なったように見えるのがあるんです。あそこまでいくと、高級な工芸品に感じるような美しさに近いものがあります。

斑入り葉というのは、裏っ葉も斑入りです。

こういうのは、元は「色抜けしている奇形」みたいなものだったのでしょうかね? そういうのを、固定するの?

斑入り植物って、観葉鉢などにはたくさんあって、たとえばポトスやアイビーなどの多くが斑入りです。
斑入り植物を育てたことがある方は分かると思いますが、たまに、「全面的に斑」な葉っぱができることがあるんです。要するに、斑入りアイビーの鉢の中に、一枚だけ真っ白けな葉っぱが付いたりするのです。

ああいうのは……固定できないの?
できるなら、巨大モンステラの白葉とか、頑張れば作れますよね。
ダメかしら、そういうの。