自分が使った花材事典:モンステラ

2016年6月26日

モンステラは、とっくにアップしたつもりになっていました。


当然アップしたと思うということは、それほど私がよく使う花材だということです。

モンステラは、切花でも、鉢物でも売っています。
大型のモンステラの鉢物は、よく喫茶店とか、会社やホテルのロビーなどで見られます。そういう鉢物を見ると分かるのですが、モンステラは蔓性の植物です。

この画像のモンステラは、サイズで言うと「中の小」くらいでしょうか。葉面の全長が30cmくらいでした。切花で出回るものは、もっと大きいサイズも、もっと小さいサイズもあります。金額が高いのは、もちろん「大きいサイズ」のほうです。しかも、大きいサイズのものは、存在感がすごくて、一見して「プロ仕様」な感じなので、生け手に人気のあるのは大型のほうです。
しかし、小さいものも、しなやかでかわいげがあって、私は好きです。

モンステラの特徴は、独特の切れ込みのある葉の形です。
この切れ込みの形によって、俄然トロピカルな感じに仕上がっています。

モンステラの葉は、よくハワイのお土産のデザインとかに使われています。私は、ハワイ土産の、モンスター柄のコースターとマグカップを持っています。

また、インテリア屋さんをのぞいて見ると、カーテンの柄や、クッションの柄にモンステラが使われていることもよくあります。
日本では、数年前にモンステラデザインが大流行したことがあって、そのときに完全に「定番柄」の地位を獲得したようです。

生ける立場からすると、大きさを出せて、変化のある面を作れて、持ちが良くて、うまく枯れれば枯れ葉も使い道がある便利葉ものです。花の展覧会を見に行くと、モンステラに出会える確率は激高いです。

軸も、固そうに見えて簡単に曲げられます。
だって、元々蔓ですからね。

こんな風にピンとまっすぐな茎も……

指先でくいくいっと曲げるだけで、直角に近いところまで曲げられます。

さらに辛抱強くくいくいやっていると、下垂させることもできます。

今回は画像を作りませんでしたが、葉っぱを丸めたりする加工にも耐えてくれます。