バッチャン焼風花瓶
※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)
たぶん、バッチャン焼風花瓶
ベトナムのバッチャン焼風の花瓶(たぶん)です。
バッチャン焼というのは、ベトナムの民芸陶器で、上の画像のような赤絵が有名です。ベトナム雑貨を扱うお店とか、ベトナム料理店とか、ベトナムの観光土産などでよく見かけます。
上画像のものは、本物のバッチャン焼ではありません。「バッチャン焼風」に日本で作ったものです。購入したのは、新宿の高島屋でした。たしか、草月展を見に行ったときに、たまたま見つけて、なんとなく買ってしまったものです。値段は覚えていませんが、多分2~3000円くらいでしょう。
たぶん、「酒器」の形をしている器
このうつわは、多分酒器を写しているんだろう、と思うんです。茶器かな?とも思ったんですが、やはり徳利的なものと考えた方が自然な感じがします。
で、酒器だとしても、本気でお酒を入れるものではなく、「酒器をイメージした花瓶」なんだろうと思うんです。なぜなら、売っていた場所で、食器扱いされていませんでしたから。さらに言うなら、「一応、花瓶のように作ってあるが、まあこのまま飾っとけ」という商品であるように思います。
口があまりにも小さく、それに対して器自体のフォルムは個性的すぎ、素人が無難に花を飾ることは、ほぼ想定していないように見えるからです。
もちろん、私はこのまま飾るつもりではなく、花を生けるつもりで買いましたが。
今、この記事を書きながら、酒器かどうか少し不安になってきたので、「バッチャン焼」で色々検索して調べてみました。
そうしたら、上の画像と同じ形の器は、一つも見つかりませんでした。
見つかるのは、「酒器」でも「茶器」でも、急須みたいに蓋があるタイプのものばかりです。上の画像のような、「てっぺんに穴が開いてて、横に口のある徳利みたいなやつ」は一つも見当たりません。つまり、「定番の形を写した」というわけでもないようです。
形の面白さが気に入りました
私はこの器の、でこぼこの多い形が気に入っています。きゅっと細い首。それに対し、ヘンに太い注ぎ口。丸く、ボリューム感のある胴。
これに、どんな強弱対比を作ったら面白いだろうか、と、買ったときには思ったんですね。しかし、いざ生けようとすると、この器はなかなか難しい花器でした。
一番の難関は、口が小さすぎることで、ほんの1~2本くらいしか挿せません。
ということは、逃げ隠れできない器なんですよね。非常に、生ける側のセンスと、空間意識を問うてくる器です。
とりあえず、こんな感じに生けて、洗面所の隅っこに置いたりしています。
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