自分が使った花材事典:ストレリチア

2019年1月28日

和名「極楽鳥花」といいます。どなたのネーミングか知りませんが、素晴らしいと思います。


しかし、花屋も一般の方も、今では「ストレリチア」と言うほうが一般的です。(私が子どもの頃は、そこそこ「極楽鳥花」と言う人がいたものですが)
ストレチアとか、ストレッチアとか、ストレッチャとか、色々言い方はありますが、「ストレッチャ」だけは、なんだか「引っ張る機械」みたいな気がするので、ちょっとどうかなあと思います。


ストレリチアは華やかな花

ストレチアは、見た目の派手さと、軸の長さから、大作に使われることが多いです。以前は、単価が今よりも高かったので、「高級花」の一角に入っていましたが、現在ではそれほどでもありません。しかし、なぜか独特の「特別感」がある花なので、大作いけばなや、お祝い花に、今後も多用されると思います。

ストレリチアの花弁が隠れていたら……

画像のストレリチアは、買ったときには、花弁が二枚くらいしか出ていませんでした。あとの花は、私が引っ張り出したのです。

ストレリチアの花は、苞の中に格納されています。

出荷されるときには、大体4~5枚くらいの、オレンジの花弁が出てきている状態であることが多いのですが、たまに1枚しか出ていないものもありますし、「出そうだけど、まだ出てない」くらいの状態のものもあります。
苞の中の花弁は、切花にしてしまうと自ら外には出てきません。ということは、最高に美しく開いた状態のストレリチアは、花弁を引っ張り出してやらないと見られない、ということになります。(八丈島あたりの農園なら、満開のものを売っていることもあるかもしれません)

つまり、ストレリチアの花を引っ張り出す行為は、フツーの行為なんです。お料理で言うと、下ごしらえみたいなものです。しかし一度、花屋でストレリチアを引っ張り出しているのを見た通りすがりの人に、「あんなことして売るのよ」と言われたことがあり、あのときには、追いかけていって訂正してやりたい気持ちになりました。

花屋だけでなく、いけばなやフラワーアレンジをやる人も、ストレリチアを引っ張り出すことくらいはフツーにやると思いますが、一度もやったことの無い人にアドバイスするなら、「最初は、優しくやれ」ということでしょうね。苞の中の花弁は、とても繊細なので、破らないようにゆっくり出してみてください。破けちゃうと、せっかく出してきても、むしろカッコ悪いです。
そして、何より気をつけるべきは、「一枚目をうまく出せたからと言って、いい気にならない」ことですね。二枚目の方が更に繊細なので、出すときに失敗し易いです。

実際に、出してみましょうか。上の画像よりも、更に一枚出しました。

そして、もう一枚出しました。

下の画像が、全部出してみた様子です。

奥にある花ほど、花弁が薄く、幅が狭く、色も薄くなります。なので、花全体の印象は、最初の4~5枚が決していると言ってもいいくらいのもので、毎度全部出す必要はありません。(私も、滅多に全部は出しません)
しかし、出したら出したで、扇形に広がる花型を作れますので、必要に応じて出し加減は工夫しましょう。