ゴーヤの種を取って育てる

2020年3月15日

ゴーヤを料理するときに、真ん中のワタと種を取りますよね。
そのときに、私は「この種って、発芽する力あるのかしら」と思っていました。

ゴーヤみたいに、緑の状態で食べる野菜は、種を取っても育てられないことがよくあります。「緑=まだ完熟じゃない」わけで、その段階では、種が発芽能力を備えるほどには成長していないことがあるからです。

なので、私は、ゴーヤの種を見るたびに、「種まきしたらどうなるんだろう」と思いながらも、長いこと実行に移さずにいました。それを、ある日実行に踏み切ってしまったのは、完全なる気まぐれによるものでした。

ゴーヤの種を取る

八百屋で買って来たゴーヤを割ってみると、中の種は白っぽい黄色みたいな色です。しかし、ゴーヤの完熟したものを見たことがある人は知っているでしょうが、完熟した実の中の種って真っ赤なんですよね。本当に、赤いインクみたいな冴えた赤色です。(厳密にいうと、あの赤は種が赤いのではなくて、その周りの部分が赤いんですが)

私は、あの赤の色に到達していない種に、発芽能力があるのかどうか、はなはだ疑問に思っていました。どちらかと言えば、「発芽は難しいんだろう」くらいに思っていました。
でも、ゴーヤの種のところは食べるわけではないので、どうせゴミになるんだと思えば、種まきしてみても、私に損は一切ありません。そこで、ある日料理をしているときに、種をいくつか取っておいたのです。
その種をまいてみたのですが、ワタの中から出して洗ったゴーヤの種は、大きさはあるくせに妙に軽くて、私はますます「どうせ発芽しないだろう」との思いを強くしました。

※私のゴーヤの種取りは、ただ実の中にある種を取り出しただけです。この記事をアップしてから、「ゴーヤの種の取り方を教えて」とよく言われるのですが、特別な方法はありません

ゴーヤの種の発芽

どうせ発芽しないんじゃないのか、と思いながらまいたゴーヤの種は、私の予想を裏切り、恐ろしく速やかに発芽してきました。
種をまいて数日で、こんな感じになりました。

ゴーヤの種の発芽
ゴーヤの発芽

発芽率は、ほぼ100パーでした。この、芽の色がすごくきれいなグリーンで、鉢の中にチビゴーヤたちを見つけたときは嬉しかったです。

ゴーヤは、すごく簡単に栽培できる

私は、何度も野菜の種を取ってまいたことがあるので、何となく経験的に分かっているのですが、瓜関係って、とてもたやすく発芽して、生育も早いことが多いです。ゴーヤも苦瓜=瓜関係ですから、簡単に育つグループの一員のはずです。
私は、
「種が赤くなくても発芽するのかな」
という点は心配していましたが、ひとたび発芽してしまえば、当然のようにスクスク育ってくれると思っていました。

↓すごく速やかに出てきた本葉の様子です。

ゴーヤ栽培
ゴーヤ栽培

↑全員いっせいに本葉を出してくるものだから、プランターの中が混雑してきました。

台風でゴーヤがボロボロ

こんなにたくさん育ってきちゃって困ったなーと思っているうちに、ゴーヤ君たちに初めての危機が訪れました。巨大台風襲来、です。

台風が来たのは、ゴーヤ君たちが中途半端に育って、支柱を立てようかどうしようかと考えていた頃でしたので、蔓になりかかって、でも支えがついて無い状態で強風に振り回されてしまったので、結果的に、株が全体的に傷ついてボロボロになってしまいました。

ゴーヤの葉

↑こんな状態の葉が何株も並んでいる有様は、なんとも哀れでした。
そこで、私はきちんと支柱を立てることにし、かわいさのあまり間引かないでぎゅうぎゅうに詰めて育てていたのを、思い切って一株だけ残して、あとは全部間引いてしまうことにしました。

この台風の後から、ゴーヤ君は何回かうどんこ病にやられました。そのたびに、葉っぱを随分切るハメになりましたが、それでも生育旺盛で、切られた分の葉くらいは、数日で取り返すほどの元気さで育っていきました。

ゴーヤの蔓が伸びる

ゴーヤの蔓は、すごくスクスクと伸びます。だから、グリーンカーテンに最も多く使われているのでしょう。

ゴーヤの蔓

支柱を立てておくと、巻きひげで勝手にまきついて育ってくれるので、誘引する手間はありません。

ゴーヤが開花した

ゴーヤのつぼみは、とても控えめです。私は、咲くまでつぼみがついていたことにも気が付きませんでした。
花自体も、それほど大きくもなく、派手でもなく、いかにも野菜の花らしい姿です。でも、かわいい花ですね。

ゴーヤの花

花の数も、結構多くて、毎日複数の花を咲かせていました。
ゴーヤには、雄花と雌花があります。雌花の方は、最終的に実になりましたが、食べられるほどの大きさには到りませんでした。

ゴーヤの結実

下の画像は、花が終わって、実ができ始めている様子です。

ゴーヤの結実

すでに、ゴーヤ特有のイボイボみたいな肌になっています。

この実は、これ以上大きくは育ちませんでした。上の項には、「食べられるところまでは到らなかった」と書きましたが、実際は、食べるなんてとんでもない、ほんの数センチという大きさでした。

↓はい、こんな感じです。

ゴーヤの実

小指の爪くらいの大きさでした。

花の数が多かったので、実は結構たくさんできたのですが、このくらいの大きさを超えると、全部黄色くなって落ちてしまいました。八百屋で売っているほどにはならなくても、せめて7~8cmくらいのミニゴーヤにならないかなと思ったのですが、とてもとても、そんな大きさには到達しませんでした。
実が小さい段階で落ちてしまう理由は、よくは分かりません。もしかすると、そもそも受粉がうまくいっていなかったのかもしれません。

お気軽ガーデニングするなら、ゴーヤはおすすめ

私は、かなり軽い気持ちでゴーヤの種を取り、育て、小さかったけど結実も拝め、まあ楽しい栽培だったなあという記憶しか残っていません。私みたいに、軽い気持ちでいいかげんガーデニングしたいと思っている方には、かなり向いている植物だと思います。

発芽はかわいいし、伸びるのが早くて飽きないし、花も簡単に咲き、日よけにもなります(一株だけだと大した日よけにはなりません。日よけにしたいなら、最低でも5本くらいは欲しいです)。
支柱なり、ネットなりを設置するのを面倒だと感じる人以外には、楽しめる栽培になると思います。
私も、また数年後くらいに、やってみたくなるかもしれません。失敗して花が見られない事態などは、無いと思っています。そのくらい、お気楽にできる栽培です。