実生のサンキライを育てる

2020年3月13日

いけばなで、大量のサンキライの実を使ったので(こちらで紹介しています→サンキライの実)、いくつかの実を鉢にまいてみました。
私は普通、「花材から種を取る」ときには、発芽はあまり期待しません。しかし、サンキライに関しては、同じいけばなの稽古場の大先輩が、見事成功したと聞いたので、「多分私もイケる!」という思いを持っていました。

サンキライの種をまいたのは、11月か12月

種をまいた日にちの具体的な記録が無いのですが(最初は記録してたのに、消してしまった。。)、私の記憶によれば、2011年の11月下旬か12月上旬でした。サンキライの種をまくのは、本当はどの季節が良いのかもリサーチせずに、自分が暇になった日に、思いつきでまいてしまいました。

サンキライの実は膨大にあったのですが、そんなにたくさんまいても仕方ないので、このくらいの実の中から種を選ぶことにしました。

サンキライの実

実を開いて、中の種を取り出しました。果肉が付いて、赤く見えます。

サンキライの種

取り出した種の中から、良さそうなものを選りだし、水洗いしました。
↓洗うと、こんな色になりました。

サンキライの種

上の画像の種をすべてまきました。7個まいて、発芽したのは2つでしたので、我が家の発芽率は約29%です。そんなに高いとも言えないですね。

発芽したけど、最初はサンキライだと思わなかった

下の画像は、初めて発芽に気付いたときに撮ったものです。2012.03.26に撮ったという記録が残っています。

サンキライの発芽

実は、どの鉢に何をまいたか分からなくなっていたために、最初はサンキライの芽だとは気付きませんでした。なんと、「カエデかなあ?」とか言っていたんですね……(←アホです)。

そして、次の画像は、「そうか、サンキライもまいたんだっけ!」とようやく気が付いた頃のものです。日付の情報を消してしまったのですが、多分2012年3月下旬か、四月上旬撮影です。

サンキライの発芽

葉の形を見て。「カエデのわけがない」と思い、必死になにをまいたか考えて、ようやく「サンキライかも」と思いつきました。
しかし、「確実にサンキライだ」と断定する自信がなく(節操なく、分けのわからない種を実験的にまいてるもので……)、「断定」に到ったのは、下の画像を撮ったときです。

サンキライの発芽

これはもう、いくらなんでも「サンキライ」と言い切っていいっしょ、という葉っぱですね。

2012年5月のサンキライ

3月に発芽したサンキライは、4月にはあまり成長しなかったので、次の画像は4月をすっ飛ばして5月のものになります。

↓5月22日のサンキライの様子です。

サンキライの芽

↓5月31日の画像です。

サンキライの芽

2012年6月のサンキライ

2012年6月の画像です。この頃から成長が勢い付いてきました。

↓6月3日の画像です。

2012年7月のサンキライ

6月になってから、突如として成長がスピードアップしたサンキライは、7月には、ついに「蔓植物」の姿になってきました。

実生のサンキライ
2012.07.01

もっと伸びて、蔓を引きずってしまうようになる前に、何らかの支柱を立てようと思いまして、下の画像のようなものを用意しました。

実生のサンキライ

↑100均でトレリスを買ってきて鉢にセットしました(実は、鉢も少し大きくしましたが、似たような鉢なので分かりにくいですね)。

どういう支柱を立てるのか、あまり決めずに、「店頭で見て決めよう」と思いまして、100均とか、スーパーの園芸コーナーとか、ホームセンターをいろいろ見て買おうと思っていたのに、最初に入った100均に、上のようなトレリスがあったので、めんどくさくなってその場で買ってしまいました。100円だけあって、安っぽさ全開なんですけど、まあいいやということにしました。嫌になったら、別のものに換えればいいのですから。

このトレリスにしたのは、鉢の幅にぴったり合ったことが大きかったです。うちのベランダは、5階という高さのせいか(5階くらい、高いうちに入らんと思っていたのですが)、非常に風あたりが強く、支柱の類は、あおられて垂直を保てないことが多いのです。しかし、このトレリスは、鉢にはまり込んで斜めになる余地が無いせいで、現在もちゃんとまっすぐに立っています。

2012年9月のサンキライ

トレリスを立ててから2か月ほどが経ち……

2012.09.01

やっとトレリスにからめることができるようになってきました。

上の画像をよく見ると分かるんですけど、うちでは一つの鉢に、2株のサンキライを植えています。本当は、このくらいの鉢なら1株にした方が良いのだろうと思ったのですが、「そこまで育ってくれるか分からないし、これ以上鉢が増えるのも嫌だ」という理由で、二株植えつけてしまいました。ここまで育ってみると、「一株でよかったかな……」という思いがよぎったりもするのですが、まあやっちゃったので、このまま育てていくつもりです。

サンキライの葉っぱのシミ

サンキライの、開いたばかりの若い葉には、シミみたいな斑があります。

実生のサンキライ
2012.09.01

最初は、次々出てくる葉が全部シミシミだったので、私は相当がっかりしたのです。蔓が増えてきたら、たまには切っていけばなに使おうと考えて育て始めていたので、なんとなく汚い葉しか出てこないのが、本当に残念でした。
しかし、このシミシミの葉っぱが、しばらくしてシッカリしてくると、シミが消えてきれいなグリーンになってくるのですね。そういうシステムだとは知りませんでした。

実生のサンキライ

↑シミシミの葉が、こんな風にきれいなグリーンになります。

サンキライの成長の様子は、今後も画像アップしていこうと思います。