自分が使った花材事典:五葉松

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昨年暮れに買った五葉松です。

五葉を買ったら、やはりこれはチェックしないと。

お~~。本当に5本だ、五葉だ!

暮れのものをなぜ今頃アップする?って感じですけど、実を言うと、本当はアップするつもりはありませんでした。
その理由は、「そんなに良い品じゃない」と思ったからです。
この枝、すごく安く買ったもので、ちょっとピヨンピヨンなんです。葉っぱも、普通のお正月用の品物なら、もっと詰まってるはずだろ、と思います。要するに、私はこの枝をあまり気に入らなかったのです。

だから今回はいいや、次回にもっと良い枝にめぐり合ったときにアップしよう……と思っていたのですが、考えたら、「次に五葉がうちに来る機会なんか、二度と無い」ということに気づきました。

私は予言します。
「私はもう、家用に五葉松を買うことも、家で五葉松を生けることもあるまい」

実際にこの40年、一度も買わなかったのですから、もう40年生きてもきっと買わないでしょう。私は稽古場や職場で五葉を見る機会・触る機会があることはあるので、なんとなく「いつか使うこともあるかも」という気がしてしまうのですが、そんなものは、文字通り「気がしている」だけです。

普通の花屋として言いますと、五葉は入荷しても売りにくいです。結局、決まった行き先にしか買われて行きません。そのためだけに、わずかな量を確保するのが大変なので、たいていの花屋は、「頼まれない限り置かない」ということになってしまいます。なので、この後もどんどん買いにくくなるでしょう。

五葉松は、「特定流派のもの」という感じの品です。私の属する草月流は、特に五葉を必須としないので、稽古場にほとんど出てきません。
今回私がたまたま買ってしまったのは、思っているよりも格段に安い値段のものを通りすがりに見かけたからです。今回買って、「一度でも自分用に生けた」という満足感を持ってしまったので、もう今後買う理由が見当たりません。本当に、人生最後の五葉生けだったかもしれません。

五葉松に限らず、松はみんなそうですが、正月用の切花を、大事に大事に扱っていると、春先くらいまで緑の葉っぱを保つことができます。
この記事に貼った画像は、「現在の姿」です。暮れに撮った画像を温存していたのではありません(そのころにはアップしないつもりだったからねえ)。
だめになった枝は無く、一部の茶色くなった葉をつまんだだけで、現在まで青々しています。

私は、この枝を700円だか800円で買ったはずなのですが、この2ヶ月半ほどの間に何度も生け代えて楽しみ、花展の下いけにも動員し、玄関飾りにも洗面所の一輪挿しにも活用しましたので、とっくに元を取りきったと思っています。そう思うと、文句言うのも申し訳ないです。
あわよくば、さらにもう一ヶ月くらいは活躍していただこうと思っていますので、最後まで大事に生けさせていただきます。

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