雪冠杉

昨年、雪冠杉の実をゲットしました。

例によって、「切花についてた」ものです。いけばなの稽古場で、人が生けていて切り落としたものを拾ってきました。
拾ってどうしようという、明確な考えはありませんでした。ただ、実の有様が、あまりにもかわいらしかったので、ゴミにするのが忍びなかっただけです。
それに、こんな形の実を見たことない気がしたので……

実の先に、小さな枝がちょいと出ているのが面白くも珍しい!と思ったのでした。

でも、特に使いようもなく置いといたら、10日後には乾いてきまして……

こんな風に開いてきました。
おう、このまま乾かして、リースのポイントにでもするか、と思っていましたが、ちょっといじったらこんなことに……

さらさら、さらさらと、何か出てきた!と思ったら、種です。

ぺらっぺらの種ですけど、これはいつものように試してやろう!ということになり、土にまきました。
土にまいたのは、昨年の11月中旬です。過去に、針葉樹を発芽させた経験から、私は「発芽能力のある種ならば、春に発芽するだろう」と思っていました。切花についてきた実の種に、発芽能力があるものかどうかわからなかったので。
いずれにしろ、春までだいぶ間があるので、のんびり待ちますかねえ、と思っていたのですが、なんと、正月早々にアクションがありました。

2019.01.04

上の画像の中央辺りに、緑の筋があるのがわかるでしょうか。一目見て、これは針葉樹の葉である、妙な雑草が生えてきたわけじゃない、と思いました。
でも、予想よりもだいぶ早いので、「うそでしょ」とも思いました。真冬の今、これからまだ2月を迎える今、出てくることはないじゃないの。土のお布団の中で眠っていたらいいじゃないの。

でも、せっかちなのか、出てきちゃった。
2019.01.06

この時点では、私は勝手に「やけにせっかちな子が、フライングで出てきたんだな」と思っていたんです。それがそうではなかった、ということが後にわかるんですが、それはまた次の機会にアップいたします。