自分が使った花材事典:銀葉アカシア

2019年1月17日

私は、リアルでは「銀葉」という名称を使うことはあまりありません。しかし、ただ「アカシア」と書くのが分かりにくいような気がして、今回この記事では「銀葉アカシア」と呼ぶことにします。

実は、このアカシアは、以前に別の姿で記事にしています。これが、その記事なんですが→ミモザアカシア ←こっちは花付きの花材でして、今回の銀葉とは、見た目の印象があまりにも違うので、「銀葉」という名で呼んで差別化しようと思います。(もちろん、私が勝手につけたニックネームではなく、ちゃんと「銀葉アカシア」という名称で流通しています)

アカシアは、春は花付きで、秋は葉の状態で、切花となって流通します。お稽古花材としては、春も秋もポピュラーな枝ものです。
でも、春のインパクトが大きすぎて、
「え~~、葉っぱだけのアカシアなんてつまらない」
という人もいます。

しかし、銀葉の葉っぱは、魅力的だと思います。いけばな花材の枝ものの中では、個性的な葉っぱと言えます。マメ科特有の形をしていて、手軽に入手できる枝ものの中では、ほかにあまり無いタイプです。
花付きのミモザアカシアを生けるときに、葉っぱを全部取っていけることがあるのですが、あれは別に葉っぱが汚いわけではなくて、黄色の花を目立たせたい目的ですることです(水揚げ対策も含みます)。
なので、葉っぱもサベツせずに可愛がっていただきたいです。

葉っぱそのものの形以外にも、伸び伸びとしなやかな枝、整理して強弱対比を作れる葉っぱのつき方など、いけばな的に面白い要素が多い花材だと思います。

これ、私が好きな銀葉アカシアの一部分。

小枝の先のかわいらしさが、私は好きです。切り落とした小枝も、グラスなどに挿して飾ります。