パッションをハイドロカルチャーに仕立てる

2019年1月9日

こちらの記事で予告したパッションのハイドロカルチャー栽培のことを書きます。
銅まりもと、ダイソーのハイドロゼリーを使いました。

(※以前、本サイトにハイドロゼリーの記事をアップしていますが、そのときのハイドロゼリーは100均のキャンドゥのものでした。こちらの記事のハイドロゼリーはダイソー製です)

パッションのハイドロゼリー栽培

以前の記事に書いたように、パッションの間引き芽を、思いつきで水栽培していました。そしてそれを、たまたま買い込んだダイソーのハイドロゼリーに植え込もうと思い立ちました。

ハイドロカルチャー仕立てにするのに、使用したものはこちらです。

ガラス瓶と、銅まりもと、ダイソーのハイドロゼリー「植物が育つ不思議なゼリー」です。


「植物が育つ不思議なゼリー」とは

「植物が育つ不思議なゼリー」というのが商品名なのだと思います(長いけど)。ほかに、商品名らしきものは見当たりません。

商品説明がこちら。

水栽培だけでなく、切花を挿すのにも使える、というもののようです。ゼリーは、栄養素を含んでいるということなので、要するに「元肥入り」ですな。

私は、水色と透明のゼリーがミックスされているものを買いましたが、ほかにも「グリーンのミックス」があったはずです。あともう一色あったのですが、何色だったか忘れてしまいました(黄色だったかも?)。色の無い、「クリア」もありました。
どの色も、ゼリーの粒の大きさが均一でなく、それがキャンドゥのアクアボールとの、ほぼ唯一の差でした。アクアボールの方は、粒の大きさが均一でした。

粒の大きさは、個人的には均一の方が扱いやすい気がします。特に、小さめの器に使うときには、粒がそろっているほうがキレイに見える気がします。

ハイドロカルチャーに仕立てる……ゼリーの水を切る

では、ハイドロカルチャーに仕立てていきます。と言っても、ただハイドロゼリーのパッケに書いてある通りにするだけです。

バカ正直に、書いてある手順で作りました。
まず、ハイドロゼリーをざるに入れて、水を切ります。

この水を切ることに意味はあるのか? 特に「洗え」という指示は無く、水だけ切れと書いてあるのですが、何か植物に悪いことがあるのでしょうか。

容器に銅マリモを入れる

容器の方を準備します。

麻紐で口の部分を覆った(スクリューを隠すためです)ガラス瓶に、銅まりもを入れました。銅まりもには、根腐れ帽子の効果があります。

普通、ハイドロカルチャーを作るときには、水の浄化と根腐れ防止のために、「イオン交換樹脂栄養剤」というものを入れます。(一番一般的なものが、皆さんご存知スーパーミリオンAです)
最近の高機能なハイドロボールには、「イオン交換樹脂栄養剤は不要」の商品もあり、そういうものだとハイドロボールだけで植えつけてしまって大丈夫なのですが、私の使おうとしている100均ハイドロゼリーにはそのような機能は無いと思うので、根腐れを防ぐための手段が必要になります。うちにはスーパーミリオンもあるので、そっちにするという手もあったのですが、銅まりもの根腐れ防止効果を試してみようと思い、今回は銅まりも君のお世話になることにしました。

手軽にハイドロカルチャーを作りたい方には、「ハイドロボールだけでも大丈夫なんじゃないの?」と思う人もいると思います。根腐れ対策なんて、そんなの面倒、という人も。
また、「イオン交換樹脂栄養剤」なんて、そもそも知らずにハイドロカルチャー栽培に着手してしまった人は、多分、ハイドロボールだけで植えつけてしまうでしょう。私の見てきた限りでは、100均のハイドロゼリーには、使い方の説明に、「水の浄化剤入れてね」と書いてあるものはありませんでしたから、パッケの説明に忠実に作ったら、「ハイドロゼリーのみ」になってしまいます。

説明に書いてないってことは、入れなくていいんじゃん?とは思わないほうが良いです。私の実験では、かつて二回、水の浄化・根腐れ対策無しで植えつけてみたところ、二回ともカビが発生しています。なので、今回も対策は必須だと思っていて、そのアイテムとして、銅まりもを選んでみました。

でも、銅まりもも、ちょっと不安ではあるんですけどね。初めて使うアイテムなので。
ちゃんと浄化してくれるはず、と信じて使ってみます。

容器にゼリーを入れる

銅まりもの上から、水を切ったゼリーを入れます。


銅まりもは透けて見えてますけど、こういうものだと思えばおかしくも無いです。

普通、発泡煉石を使ったハイドロカルチャーは、容器の中に水を注ぎます。発泡煉石というのは、レンガみたいなものなので、水を一緒に入れないと、植物が水を吸えません。
でも、ハイドロゼリーは水分をたっぷり含んでいるので、ゼリーだけで植えてよし、と言われています。

言われてますけどね、この「植物が育つ不思議なゼリー」の説明にもそう書いてありますけどね、私は信用できませんね。
だって、今までに何度か「ゼリーのみ」で植えたけど、絶対に数日後に水切れしたんだもんね。キャンドゥのゼリーは駄目だけど、ダイソーなら大丈夫だなんて、私には信じられないです。

でもまあ、実験精神で、今回も一度は「ゼリーのみ」で植えてみました。水切れしそうになったら水をやればいいし、パッションはそれに耐えられるタフな子ですから。

パッションの芽を植えつける

容器の用意が整ったので、そこにパッションを植えつけます。

パッションはワイングラスで水栽培していたので……

つまみ出してハイドロゼリーの中に植えつけます。

こんな風に出来上がりました。
2017.09.24

瓶の口からゼリーがちょっと出てますけど、水分が抜けてきたら、口の中に納まると思って、多めにしときました。
(画像の横に書いたとおり、このハイドロを作ったのは9月24日のことです。二ヶ月以上前のことでスミマセン)

一週間後

植えつけて一週間たったころ、上で予言していることが現実になりました。
水切れで、パッションの芽がクタクタになっているのを発見しました。

ほら御覧なさいよ、だから言ったじゃないのよ~、とか言いながら、容器に水を注ぎました。

大体、容器の三分の一くらいのところまで水を入れまして、

わりとすぐに復活してくれました。
この状態で、現在も水栽培しています。

本日の様子

で、本日の様子ですが、こんな感じです。

ぜんっぜん育っていません。でも、瑞々しい緑で、枯れる気配もありません。鉢で育てているパッションとはエラい違いです。
私としては、この小さいカワイイままの方がキッチンで育てるのに都合が良いので、「困った」とも思っていません。このまま、ミニグリーンとして愛でていこうと思います。

二ヶ月たつうちに、私は銅まりもの殺菌力を信じられるようになりました。ゼリーにカビも生えませんし、水のにごりも無いです。

何か大きな変化があったら、また画像をアップします。