自分が使った花材事典:あおもじ

2019年12月31日

いけばな花材としては人気のある枝物です。私も大好きです。

あおもじ。漢字で書くと「青文字」。

あおもじ

あおもじの枝全体が丸いコロコロ物体に覆われています。

あおもじ

これは、あおもじの実じゃありません。つぼみです。

切り落とした小枝にも、つぼみがびっしりついていますので、捨てずに小瓶にでも挿しておき、後で小さな花器数個に生けて、家のあっちこっちに置いて回ります。

あおもじ

あおもじは、枝のしなやかなところを丁寧に曲げると、曲線的にもなります。しかし、気をつけて扱わないと、ピシッと折れてしまいます。

季節の素材ですし、つぼみたっぷりで持ちも良い枝なので、なんとなくお得感があるな~と個人的には思います。

ところで、コロコロのつぼみに覆われたあおもじが、満開に開花するのを、私はほとんど見たことがありません。切花のあおもじは、最後までコロコロのままなことも珍しくありません。私は開いたところよりもコロコロのつぼみが好きだったりするので全然それでもかまいませんが、持ちが良いのになんで開花しにくいのかな?と思います。

これ、買ったその日のあおもじのつぼみ。

あおもじ

買ってから六日後。

あおもじ

やっと少しほころんできた。
でも、このくらいの開き方では、木全体の印象は、相変わらず「コロコロだらけの木」のままです。

買ってから10日後。

あおもじ

やっと、花咲いてる感が出てきました。しかし、まだ花がぱっかり開いたわけではありません。

買ってから17日後。

あおもじ

ああやっと、完全開花するつぼみが現れました。買ってから長かったな~。
この完全開花が見られたのは、枝のところどころで、木全体がバカっと開花したのではありませんでした。膨大についているつぼみが全部このように開花したら、枝物の顔が一変するはずですが、私はそうなっている切花あおもじを見たことがありません。

あおもじは、花とつぼみの関係がすごく変わっていて、どうやら一つのつぼみから5~6個の花が開花するんですよね。なんでそんなことになっているんだろ。
上の画像の花を、よく見ていただくと、複数の花が一つのつぼみに同居していたことが分かると思います。

あおもじ

この咲き方に、なんらかのメリットがあるのでしょうが、私には理由が分からんです。