自分が使った花材事典:根引き松

2020年5月28日

今頃、根引き松をアップしてどうもすみません……。

根引き松

暮れの画像がまだデジカメ内で滞っているのがバレバレです。

しかしそんなことより、この根引き、なかなか立派な品でした。素人さんだったら、器の真ん中に、この松をどーんと立てただけでも満足しそうです。

根引き松のスタイルは色々

根引き松

「根引き松」という名称で売っているものは、上のように直立っぷりが堂々としているものが多いのですが、松も育て方で全体のフォルムが変わりますから、中には踊りに踊っている「根引き」もあります。

たとえば、下の画像の松ですが、(30年ほど前に映ルンですで撮った画像なので、光っててごめんなさい)

これは、ほぼ手を加えずに花瓶に立てただけなんですが、うねるような動きのある枝になっています。
なかなかここまで動きのある根引き松は無いですけどね。でも、あることはあります。

根引き松の、ボリュームも色々

上に貼った画像の松は、比較的ボリュームのある枝です。値段にすると、1本900円から上のものです。

「根引き松」として花屋で売っているものは、非常に値段の幅が広いですが、ボリュームは「お値段と正比例」と思ってください。安くすませようとすると、ヒョロヒョロで松葉も少ないやつになり、高いお金を出せば、葉がつまって枝もがっしりしているものが手に入る、と思ってください。

大人になってから好きになった根引き松

私は、根引きは嫌いではありません。しかし、子供の頃にはあまり注目していない松でした。
子どもというやつはミーハーなので、もっとプロく見える大王松に憧れておりまして、値引きという頼りになる花材のことをかえりみようとしませんでした。浅はかであったと思います……。

画像の根引き松は、まだ家のあちこちに生けてあります。松は、一ヶ月くらい生けておいてもピンピンしていますので、まだまだいろんな生け方を試せます。