自分が使った花材事典:テロペア
テロペアです。
昔は、この花を「ワラタ」と呼んでました。私的には「ワラタ」の方がしっくりくるんですけど、最近は「テロペア」がスタンダードになったので、私も「テロペア」と呼んでいます。
こういう呼び名は、自分の心の中だけで呼んでいる分には、世間のスタンダードがどうであれ「ワラタ」と呼び続けてもかまいませんが、私の場合、職業的に、人との会話の中で花の名を呼ぶことがほとんどなので、「ワラタだよなあ」と思っても、そこは「テロペア」にします。
花の名前って、スタンダードと違うことを言うと、意外にめんどくさいんです。
「ワラタってなんですか?」
「テロペアじゃないんですか?」
「どっちが正しいんですか?」
「そもそも、ワラタもテロペアも何語ですか」
テロペアは……ラテン語じゃないかな。多分。(ワラタは知らん)
テロペアをよく見ると、花の中心部と、茎と葉っぱの感じから、明らかにヤマモガシさんちの親族だと分かります。要するに、ピンクッションとか、プロテアの仲間です。(喋ってる分にはそうでもないけど、「プロテアとテロペア」を文字で書くと紛らわしいですね)
このテロペアは、かなり大型で、しかも、茎の線が面白くてよかったです。一般的に出回っているテロペアはもうちょっと短いし、小さいし、茎の線も、ただのまっすぐが多いです。
大ぶりの枝なので、花も大きかった。
この花は、形も色もインパクトがあります。一本の花でバチっと決めたいときなどに使いたいですね。
テロペアは、持ちが悪いとは言いませんけど、お仲間のピンクッションなどと比べると、だいぶ命が短いです。一番先に傷んでくるのが、周りのぴらぴらした部分です。
しかし、私がテロペアの花の中で、もっとも魅力を感じる部分は、この部分です。
↓ ↓ ↓
怪しさと、面白さばかりか、一抹のエロティックさを感じますですねえ。
この部分だけ見ても、十分に面白いと思います。
なので、ぴらぴらの部分が傷んでしまったら、全部取って「怪しい部分」のみにしてしまって楽しみます。
なんだこの花?って感じですが、色合いもグラデーションがきれいだったりします。
最初からこの姿を見せたら、素人さんは「もともとこういう花」と信じて疑いません。この花は、うちの玄関で一週間ほど迎え花を勤めてくれて、結構人気がありました。
怪し~い。
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