自分が使った花材事典:ガクアジサイ
品種名まで確認しませんでしたが、山アジサイに近いものだと思います。
いい色してますね~。
アジサイには、焼きミョウバンで水揚げしろと言われます。たしかに、アジサイに焼きミョウバンは効きますね。展覧会にでも使うのであれば、絶対に焼きミョウバンで水揚げすることをおすすめします。
しかし、私は、家で生けるときは、花の顔を見て「焼きミョウバンの要・不要」を決めます。
「この子、大丈夫」と思ったら、私は家では焼きミョウバンを使いません。画像のアジサイは、この猛暑の中、切り戻して割りを入れるだけで、9日間持ちました(水切りしていません)。
水揚げというやつは、あれで「いつでも同じマニュアルどおり」にするものじゃないと私は思います。状況に応じて、方法を変えなければならないと思ったら、そこは柔軟に変えていきましょう。「軽い風邪」の人と、「重い肺炎」の人は、同じ手当てをしてはダメなのです。
このくらいの風邪なら、このくらいの薬を飲めばいい、このくらい休めばいい、という呼吸は、分かっている人の方が多いはずです。花の水揚げも、同じくらいデータを蓄積すれば、経験値である程度の判断ができるくらいになっていきます。
あのー、私がよく分からんパターンが一つありまして……水揚げについて、非常に熱心に質問してくる人なのに、自分の直接体験したデータを全然蓄積してない人というのが、たまにいます。
いや、「たまに」ではないな。結構よくいます。
そういう人は、意欲はあるのに、観察もデータ蓄積もしてないので(してないんだろうと思うんですよ、多分)、何回でも同じことを、同じ熱心さで質問してきます。
そして、人から聞きだした水揚げを真面目に実践する割りに、その後の追跡観察をしないところをみると、「言われたとおりにしたので、それでオールOK!」で完結しているんだろうと思うんです。これは、勉強の仕方としては、かなり安易な方法ですよ。気楽な楽しみとして花を生ける人はともかく、指導者になる資格を目指している人は、やっぱりそれじゃダメだと思うよ。
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