霊山寺バラ庭園(奈良県)

霊山寺バラ庭園とは

霊山寺バラ庭園とは、奈良県奈良市にある真言宗の寺「霊山寺」の一角にある庭園。昭和32年に、当時の住職の意向で造成されたもの。霊山寺の入山料を払えば、バラ庭園にはフリーで入れます。

霊山寺は、バラに彩られたお寺

霊山寺が、世間的に有名な理由は、国宝・重文の存在などもありますが、現在では、「バラ園のあるお寺」としての知名度がもっとも高いと言えるでしょう。つまり、「バラが一番集客に貢献してる寺」です。そのため、法要や御朱印にもバラを絡めたものが導入されています。

薔薇会式には、150本のバラをさしたバラみこしが登場します。(バラみこしの実物は、私は見ていませんが、ネットの画像で見たところ、本当にバラを挿しただけのおみこしでした)

↑行基観音像に備えられた花も、バラです。しっかりとしたフォームで挿してありますので、これは花屋の作だろうと思います。私は、個人的にはこんなバラの供花を初めて見たもので、びっくりしました。

↑千手観音の隣に、バラの飾りがあります。私はこういうものは詳しくはありませんが、蓮なんかは見たことあっても、バラはあまり無いものだろうと思います。

平和を願う心がバラ園に

お寺の中のバラ園の由来は、戦争体験をした住職が、世界平和の理念から、「ピース(平和)」という品種のバラをメインにした庭園を作ったことによります。
庭園は、「人生の輪廻」をテーマに作られています。

バラ園のある場所は、本堂の鬼門にあたるとのこと。鬼門にトゲのある植物を植えて悪しきものを遠ざける意味で、バラ園をこの場所にしたのだそうです。

園内を見るのにかかる時間は、ささっと歩くだけなら30分ほど。じっくり見るなら1時間以上。写真撮影に没頭するなら、何時間でも。
こじんまりしたバラ園ではありますが、私は東京からわざわざ行って満足しました。見に行く価値のあるバラ園です。

広さ・品種数・株数など

バラ庭園の広さは1200坪、約200種類、約2000株のバラがあります。

古いバラ園だからか、他のバラ園ではあまり見られない品種がいくつか見られます。
私が個人的に「初めて見た」と思ったバラは、「ベンマブレ」「ムーンライトミカ」の2品種です。

園内は、2つのエリアに分かれる

庭園の手前のエリアは、中央に母子像のある「子供の世界」をあらわしています。

その奥のエリアは、「成人の世界」をあらわします。

イメージで分けられた二つのエリアなので、特にバラの分類は分かれていません。

バラ園内の「プリエール」

バラ園の奥に、カフェと売店のお店「プリエール」があります。
売店に関しては、いろいろなバラグッズを扱っていますが、「霊山寺ならではのバラグッズ」は、私の見たところではありませんでした。

カフェには、バラのアイス、ローズティーやローズコーヒーがあります。
バラのシーズンには大変混んでいて、簡単には入れないと思った方が良いです。私はローズコーヒーにちょっと興味があったのですが、待っても席が空きそうになかったので、入るのをあきらめました。

アクセス・その他

  • 開園時間……8:00~17:00(本堂の拝観時間は10時なのですが、バラ園はそれより早く開いています)
  • 年中無休
  • 公式サイト……霊山寺バラ庭園
  • アクセス……あまり交通の便が良いところではありません。公式サイトで確認を(ちなみに私は往復タクシーでした)