自分が使った花材事典:リンゴの枝

2020年1月26日

うちのベランダから調達した花材です。

ベランダ産だけあって、大した枝ではありません。でも、花を生けていると、「ほんのちょっとだけ枝が欲しい」とか、「葉っぱが欲しい」ということがたまにあって、そういうときに切ってしまいました。

リンゴというやつは、全体的に桜に似ています。

葉っぱも、なんとなく桜風です。

リンゴを切ってしまった理由

このリンゴを切ってしまった理由は、実は「ちょっと枝が欲しい」だけではなく、一枚の葉っぱに変なオレンジの斑点が出たからです。
あのオレンジ色は、私が昔、実家の姫リンゴに出来ているのを発見したキモチワルイ病気の出始めによく似ていました。その病気とおなじものかどうか分かりませんが、なんか「嫌な感じ」と思ったので、桜の全長の半分ほども切ってしまいました。

半分の大きさにされたからと言って、樹木というものは、そう簡単には死にません。
切ってから、まだ数日しかたたないというのに、すでに切られた部分をカバーするように葉が茂り、脇枝も出てきて、いっそ前よりもしっかりした株になってきました。

私は、リンゴの大枝というものは、扱ったことがありません。普通、花市場にそんな花材は出荷されませんから、手に取る機会も無いわけです。
しかし、どう考えても折矯めできるでしょうし、花が付いていれば、鑑賞に堪える花材だと思います。

「赤毛のアン」で、アンが桜の木に名前を付けるところがありますよね。たしか、花盛りの桜の木の様子から命名したのではなかったかと記憶しています。なんて名前だっけ。「なんとかクイーン」じゃなかったかしら。