自分が使った花材事典:コールラビ

野菜です。100円でした。

近代いけばなは野菜を何の分け隔てもなく生けます(草月流だけの習慣ではありません)。

八百屋で、面白い面構えのやつを見つけたので、花材にするつもりで買ってきました。この紫色はコールラビといい、焼く・揚げる・漬物・サラダなど、多様な食べ方のある野菜だそうです。私は多分、食べたこと無いです。(お店で出てきてたらわからないですけど)

未体験の食材なので、生けたあとに食うか……とも思ったのですが、いろいろな花器と合わせたりしていじくっているうちに、食べる気が失せたので、花材としてのみ扱いました。

花材としての面白味は、やはりこの特異な形です。

最初、この丸い部分は球根なのかと思ったのですが、そうではなく、「茎」として地上に出ている部分だそうです。なんの必要あって、茎がこんなに肥大したのかは知りません。

で、この不思議な球状の上から、すごく普通な感じで葉っぱが生え出しているアンバランスな感じが面白いです。

葉っぱの部分だけ、私平凡な容姿ですけどなにか?みたいな顔してます。
この葉っぱは、おなじみのアブラナ科ですね。ハボタンみたいに、土にざくっと挿したら、もしかすると育つのかもしれません。

球の部分に水分をため込んでいるのか、このまま放置してもずいぶん長い間しおれないで頑張ってくれました。最後にはしわしわになってきたので処分しましたが、1か月以上このままの姿だったように思います。

↓ここがコールラビ置き場でした。

↑わけのわからん迫力に満ちた組み合わせでした。