自分が使った花材事典:葉ボタン

2019年1月16日

葉ボタンの切花が入荷するのは、ほぼ12月のみです。要するに、「正月花材」ですね。
考えたら、これだけボリュームのある花材はそんなに無いので、年が明けてからも流通してくれればいいのにと思います。


キャベツに似てますね

葉ボタンを子どもに見せると、絶対に「キャベツ?」って言います。かなりキャベツに近い仲間なので、キャベツでも、「ほぼ正解」みたいなもんです。

↓こうやって見ると、完全にキャベツですよね。

画像の葉ボタンよりも、花壇に植わっている葉ボタンの方が、もっとキャベツらしいですよね。
苗物葉ボタンというのは、こういうやつですが……
↓ ↓ ↓

丈の低さが、「キャベツ並み」です。

切花葉ボタンは、丈が高い

切花葉ボタンは丈が全然違うんですよ。丈というか、足の長さが違います。
↓こんなに足が長いんです。

てゆーか、この長さでも、実は半分くらいカットしています。キャベツみたいな頭に、恐ろしく長い足が付いているので、切花葉ボタンを単体で見ると、バランスの悪さに「なんだこりゃ」と思うことがあります。(生けるときには、長さで助かることがいくらでもあります)

しかも、葉ボタンの足というやつは、きれいじゃないんですよね……。なので、「スラっとした足を見せ場にする」という生け方は、まずできません。

↓こんな足です。

ただただ、高さをかせぐためにのみ、役立ってくれるような足ですね……。葉の跡をきれいにしても、線そのものがなんかきれいじゃないんだよね……。(この線を生かす方法が無いとは言いません。いけばな家なら、色々模索してみる価値があるかも)

葉ボタンは、サイズ色々

葉ボタンを、2本セットとか3本セットで買うと、大体「大・小」「大・中・小」みたいなサイズを組み合わせてあるものです。
私の買った葉ボタンも、「大・小」でした。

↓小は、こんなかわいいサイズです。

あまりにも頭が大きい「大」よりも、このくらい小さな葉ボタンの方が使いやすかったり、クールにかっこよく生けられたりすることはよくあります。邪険にしないで、大切に生けましょうね。

また足の話に戻っちゃいますけど、「大・小」が入っている場合、頭の大きさは全然違うくせに、足の長さはほぼ変わらない、というケースがほとんどです。つまり、「小」の方は、小さな頭に、細くてやけに長い足がひゅーーーーーーっと付いている、ということになります。これまた、単体で見るとバランスが悪いものでして、私は、切花葉ボタンの生産農家に行って、ハウスをのぞいてみたら結構異常な光景が見られるのじゃないかと思っているのです。

↓「大」と「小」を比べてみました。

大きさ・厚みが違いますし、なによりも「巻き」が全然違います。
私は、どっちかというと、「小」の方が扱いやすいと思っています。それは、サイズ的なことだけではなく、「小」の方が、花持ちが良いというのも、大きな理由です。