自分が使った花材事典:キンセンカ

あまりにも普通なキンセンカです。

このブログは、一ひねりあるような花材記事をアップすることが多いので、こんなに普通なキンセンカに、何を書けば良いのか分かりません。

キンセンカは、こう見えて品種数は豊富です。どうせ黄色かオレンジ色だろうと思いきや、薄ピンクみたいなものもあります。ただ、私は今のところ、切り花では黄色・オレンジ色しか扱ったことがありません。多分、切花種でピンクなんかは、まだ無いのかなあと思います。

花屋さんあるあるなんですが、キンセンカをキンセンカと書いておくより、「カレンデュラ」と書いておく方がよく売れる、という現実があります。
多分、
「きんせんか→そう言えばばあちゃんの家の庭に咲いてたわ→ババ臭い花なんじゃね?→墓参りにも持ってくよね→なんか、かわいくもかっこよくもないねえ」
みたいな思考が働くのだと思います。

ところが一方カレンデュラでは、
「聞いたこと無い名前の花だわ→新しい花なの?→鮮やかな色なのに、どこか素朴でかわいい→安いじゃないの、買っていこうかしら」
と、なっているのだと思われます。

キンセンカは、怒っていいと思います。かわいいし、一本で場の印象を変えられるパワーがあるし、入手容易で安価なんて、優秀花材じゃありませんか!