自分が使った花材事典:ヒペリカム

2019年2月24日

ヒペリカムは、すでにメジャーな花材です。名前を知らない人でも、「見たことある」人がほとんどだと思います。


赤い部分は、つぼみではなくて、実です。花は、一般の方は滅多に見たことないと思いますが、花屋はまれに小さな黄色い花が付いてくるのを目にします(小さいので、見逃すような花ですけど)。

ヒペリカムは、やはり実の部分を効果的に使ってなんぼの花材です。

冴えた赤色と、丸っこくてかわいらしい形なので、あまり人を選ばない花材だと思います。

一本だけにした方が、全体の姿がよく分かるでしょうか。

花束にも作りやすいし、アレンジにも、いけばなにも使えます。

私の記憶によれば、二十年くらい前には、ヒペリカムは「オトギリソウ」と呼ぶ人の方が多かったと思います。ヒペリカムって、オトギリソウ科なんですよね。
でも、いつしかヒペリカムの名前の方が定着してしまったのは、「弟切草」のイメージがよくないからだったのかな……?
たしか、「弟切草」の由来は、兄が弟を切り殺し、その後に咲いた花だから「弟切草」と名づけた、みたいなことだったと思います。まあその……「人殺し草」と言っているのと等しいですから、商売人たちがこの呼称を嫌ったのかもしれません。もしくは、単に「ヒペリカム」の方が、なんかオシャレじゃね?みたいなことかもしれませんが。