自分が使った花材事典:シノブヒバ

一目見て「シノブヒバだ」とは分かりませんでした。シノブヒバだと言われてはじめて、「おおシノブヒバか」と思います。どうも、ヒバの種類は、特徴が明らかなものでないと品種名まで出てきません。

一つ一つの枝は平べったいタイプのヒバです。

↑これは裏っ葉です。裏の方が、白っぽい葉です。

シノブヒバは、生垣なんかに使われる樹木です。結構、その辺にたくさんあります。
私はこれをいけばなの稽古場で買って生けた後、家でリースの材料にしました。

リースの材料としては、平べったさが、「ヒムロよりも使いにくいな」と思いました。しかし、たくさんあってワサワサと使ったので、ワイヤーも隠しやすくて良い素材でした。
枝をちぎりながらリースを作っていると、ヒノキみたいな樹木特有の香りがしました。森林浴しているような気持になれます。

いけばなの花材としては、コニファー類はみんなそうなんですが、茂りに鋏を入れる勉強にはとても良い材料です。……手ごわいですけど。「植え込みみたい」な仕上がりにしかならないところが悲しいですけど。一生、こいつをうまく生けられる気がしませんけど。
……という痛手を、リース作り時の森林浴で癒せる花材です。