ミニチュアカップ
※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。（何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので）
これは本当は何だったのか……？
タイトルにも「ミニチュア」と書いてあるように、普通の大きさのカップではありません。
↑こんな大きさです。
ドールハウス用みたいな大きさですが、私のおぼろげな記憶によれば、これは「お皿か、もしくはディスプレイスタンドみたいなものがあって、棚に飾られてた」ものです。
数年前、母の実家を整理したときに、母が出来心で持ち帰ってきたもので、触るとわかるのですが、高価なものではありません。いや、高価どころか安価なものでしょう。
私と母の推理によれば、「70～80年くらい前に、おばあちゃんが伊豆方面に旅行したときの土産物」ではないかと思われます。
推理の根拠となるものは、カップの絵柄です。
↑これは……黒船じゃね？というのが根拠です。文字情報が何もないので、船の形と色から、「黒船っぽいよねえ」と思っているだけです。
私の記憶では、カップだけじゃなくて、何か「飾り台」みたいなものにカップ＆ソーサーの形で乗っていて、もしかしたらその飾り台に何か書いてあったのかもしれません。
このカップ、ものすごく小さいので、本気のいけばなにはなかなか使えません。いけばなの世界には、「ミニアチュール」という、「極小いけばな」というスタイルがあって、大きさ的にはミニアチュールに使えそうなのですが、「はっきりとしたカップの形」と「黒船柄」がいけばな使用を邪魔してきまして、ほんのいたずら程度にしか使っていません。
例えば、こんな感じで使っています。
時と場所を選ぶと、こんな小さな花が「可愛い！」と喜んでもらえることがあります。
私はほとんど、船の絵柄の方を後ろにまわしてしまい、ただの白いカップにして生けます。なんかあの黒船は生ける気になりません。
本来なら、数年前にゴミになっているはずのものなので、ちょっとでも邪魔だと思ったらすぐに捨ててしまうと思います。うちのおばあちゃんの30代くらいの頃の思い出があると思うと捨てられなくなるので、ただの「安い土産もん」だと思うことにしています。