有田焼ワインクーラー

2020年4月17日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


20代のころに有田で買ってきました。一万円です。
有田には、もちろん「花器目当て」で行きました。
有田のような、絵付けで見せる焼き物は、本当は私の好みのものではありません。しかし、以前から、一点くらいは有田焼も欲しいものだと思っていました。

有田の町を、結構な時間歩き回って、最終的に選んだのが画像のワインクーラーです。この器で気に入ったのは、ウエストがあるところです。普通の壷型とか、火鉢なんかもずいぶん見たんですが、結局これが一番気に入りました。一つの器の形の中に、「くびれ」で変化があるのが気に入ったのだと思います。

有田でいろんなお店を見ると、この形のワインクーラーはいたるところで見かけました。完全に、「ワインクーラーの定番の一つ」の形のようでした。
しかし、うちで何も説明せずにこの器を見て、ワインクーラーだと見抜いた人は今まで一人もいません。花を生けてあれば、なおさらです。

↓絵付けのアップ。

なるほどワインクーラーなんだなあと思う部分は、口の大きさですね。壷にしては広く開いているし、鉢にしてはつぼまっています。
生けるものによっては難しいこともある広さですが、「つぼまっていて、開きっぱなしでない」ところは、まとめやすい要素だと思います。

この器は、胴のふくらみに結構ボリュームがあり、しかも有田の装飾的絵付けが入っていて、正統派の花を堂々と生けると、素人目にはいかにも上等の花に見えるようです。
しかし、器に対して、生けての腕が弱みを見せると、対比で「いかにもショボイ花」になるリスクをはらんでいると思います。でも、私はこの器では、そんなに失敗した覚えは無いので、結局のところ生けやすい部類の器なんだろうと思います。生けるために作られた器じゃないのにね。

この器を、発表の場で使ったのは、今のところ一回だけです。

↑「二人展 絵と花で語るエラリー・クイーン」(切り絵は森脇かおりさん作)の迎え花です。
実は、この二人展で、この器は予想外なほどに褒められました(私の花ではなく、器を褒められました!)また、私がこの手の花器を持っていることが「意外だ」という声もずいぶん頂戴しました。
確かに、私も「意外だ」と思います。(皆さん、私のことよく分かっていらっしゃる!)