自分が使った花材事典:アリウム(クレイジービーンズ)

2022年4月25日

細くて、頭が小さくて、すんごい踊っているアリウムです。

スタンダードな丹頂アリウムの線の細いやつ、ではなくて、別品種であることは、実物を見れば一目で分かります。
クレイジービーンズの特徴は、頭の大きさ・茎の太さ(というか細さ)のバランスが絶妙なところです。それがくねくね動き回っているので、とても楽しい花材です。

一本一本に注目すると、
こんなのとか、

こんなのとか、

↑輪っかになる勢いでくねくねしています。
これを、5本ばかり、何の作為もなく束にしてつかんだだけで……

ほら、すでに楽しいいけばなが始まりかけています。大きな魅力のある花材だなーと思います。

このクレイジービーンズ、上にも書いたように、「頭と茎の細さのバランスが絶妙」なんですが、アリウムの頭=花は、いずれ開いてきますので、絶妙なバランスは少しずつ変化していきます。真に「絶妙」と言えるのは、最初の2週間くらいです。(普通、2週間も飾ったら十分なんですが、アリウムはよく持つので、「最高の絶妙バランス」の時期を過ぎても飾れてしまうんです)

頭の大きさの変化を画像で出してみますと、

↑これが、買った日の様子。

↑これが、買って3週間たったクレイジービーンズです。3週間たつと、「ふつーの葱ぼうず」に近づいて来て、クレイジービーンズならではの可愛げが薄れてきます。

でも、茎は相変わらず踊りまくっているので、つまらない花材になるわけではありません。3週間たったクレイジービーンズの踊りっぷりは、下のような感じです。

「独自の可愛げ」が薄れるだけで、「全然可愛くなくなる」わけではありません。

最終的に花が開くと、下のようになります。

↑これは、なんと買ってきてから35日目の画像です。花としてはこの時点が満開です。この先、まだ一週間ほども飾りました。
買ってきてから処分するまで、6週間も頑張ってくれました。