港の見える丘公園 ローズガーデン(神奈川県)

2021年8月25日

港の見える丘公園 ローズガーデンとは

横浜の有名観光スポットの一つである「港の見える丘公園」内にあるバラ園。横浜では、横浜イングリッシュガーデンに次ぐ、見ごたえのあるバラ園です。

港の見える丘公園 ローズガーデンは、無料で常時フリー入場でき、いわば「ばらが異様に多い普通の公園」みたいなものです。なので、企業運営で入場料を取る広大なバラ園に比べると、面積も株数も小規模です。

ぜひオススメしたいのが、ごく近くにある山下公園バラ園とセットで訪れること。歩いて数分の距離にあるので、ばらのシーズンであれば、どちらか片方しか行かないのは、むしろ不自然なくらいです。

「イングリッシュローズの庭」と「香りの庭」

園内は、「イングリッシュローズの庭」と「香りの庭」に、大きく二分されます。その隣に、「バラとカスケードの庭」があります。

一番のメインガーデンは、「イングリッシュローズの庭」。ここには、園全体の半分以上の株が栽培されています。
でも、「イングリッシュローズの庭」と「香りの庭」は、面積も見た目のボリューム的にも、それほど大きな差があるとは感じないかもしれません。香りの庭の方が開けた印象があるので、一見すると、「香りの庭」の方がメインガーデンと思う人も多いかも。

「バラとカスケードの庭」は、ローズガーデンの側から見ると、イギリス館の裏手にあって、うっかりすると見逃してしまいそうになります。

イングリッシュローズの庭

イギリス館を背景に作られたガーデンです。
品種は、イングリッシュローズのみというわけではありません。「英国風」なのは、庭の仕立てです。

アンティークな顔のバラ、バラと引き立てあう草花などが、おおらかに曲線を描く区画の中に配置されて、小道を歩いてその中を巡るのが楽しいです。英国の田舎風の仕立てです。個人的な好みでは、この区域に面白い品種が多いと感じます。

香りの庭

香りの庭は、大佛次郎記念館前に広がっています。
名前のとおり、香りを意識した庭作りがされていて、「ダマスク、ティー、フルーツ、ミルラ」の、代表的な四つの香りの系統のバラが、それぞれのブロックに集められています。

バラ園に「香りのコーナー」があるのは珍しくありませんが、園のほぼ半分の面積を香りコーナーにしているところは少ないので、香りの庭の存在は、港の見える丘公園ローズガーデンの大きな特徴と言えます。

香りの庭は、イングリッシュローズの庭とは全然印象が違うガーデンになっているところも、対比を楽しめて面白いです。
曲線的で田舎風なイングリッシュローズの庭に比べて、香りの庭は、直線的でノーブルな印象に仕上がっています。

直線的な構造ではありますが、アーチやレンガの風合いにより、やわらかに風情のあるガーデンになっています。

ガーデンの中央には、噴水があり、ここでブライダルの撮影が行われていることがよくあります。

バラとカスケードの庭

厳密に言うと、ローズガーデンの中には含まれないのかもしれませんが、ローズガーデンのすぐ隣くらいのところに、「バラとカスケードの庭」というバラの美しい庭園があります。

イギリス館と、山手111番館と、大佛次郎記念館の三箇所に囲まれた場所にあり、すり鉢状の地形を利用した、噴水や東屋も配置された庭園です。植栽はバラだけではなく、様々な草花、樹木も植えられています。

↑背景に見えているのはイギリス館。
ローズガーデンの側から行くには、イギリス館の後庭の道から入るか、大佛次郎記念館の前を抜けることになります。

美しい庭園ですが、バラの品種は一般的で、マニアにはもの足りないかもしれません。

港の見える丘公園ローズガーデンからの眺望

港の見える丘公園は、名前のとおりに小高い丘の上にあって、港を見下ろすことができます。
残念ながら、バラ園の中からは海は見えないのですが、ほんの数段の階段を上がると、海に面した側からは、港もベイブリッジもよく見えます。

品種数・株数など

約8,000㎡の敷地に、約330品種・2200株のバラが栽培されています。

アクセス・その他

  • 元町・中華街駅から徒歩で5分
  • 石川駅から徒歩で15分

上記のどちらの駅から行く場合も、丘の下から歩いて登っていくことになります。一気に登ると、足にこたえます!