鉛シート
金属の鉛をシート状にしたものです。
画像の鉛シートは、何十年か前に東急ハンズで買ったものだと思います。年月がたっても、見たことろ劣化している様子はありません。
この鉛シートは、ロールで計り売りしていました。1mだか2mだかを切ってもらって買ったものです。
現在も、使っていない分は丸めて筒状にして保管しています。
鉛シートは、意外にもいけばな素材として、かなり前から定着しています。花展などで、鉛シートを素材にしたものはたまに見かけます。(管理人自身も、草月展初出品作は鉛シートを使ったものでした)
このシートはやわらかく、手で簡単に形が付けられるので、造形素材としては手を出しやすいのです。
下の画像は、手で鉛シートをくしゃくしゃっとやったところです。
このくらいは、何の力も要りません。片手でできます。
そして、いじっていても、危険性が全くありません。角のところでひっかくようなことすらありません。とても気軽に扱えます。
身近な「シート状の金属」としては、アルミホイルがあります。あれを、鉛でものすごく厚く作ったもの、みたいな素材です。
アルミホイルは薄いので、丸めて塊にしたところで「かる~い感じ」が見た目にわかりますが、鉛シートはもっと重厚感があるので、そこそこのゴツさも表せます。
アルミホイルがそうであるように、鉛シートも折ったりくちゃくちゃに丸めたりすると、跡が付きます。
下は、そうとういじくってしわしわになった鉛シートです。
しわしわになったらなったで、そこに新しい質感が生まれるので、「跡がつく=ダメになる」ではありません。
いけばな作品にするには、まっさらなシートだと「製品臭」が大きすぎることがあり、わざわざ揉んで使うこともあるのです。
最後に、私が鉛シートの「いけばな素材的に」優れていると思っていることを挙げておきます。
- 植物に無い、金属的な質感
- 植物に無い、金属的な重量感
- やわらかいので、手で揉んで形を作れる
- 表面の表情が、手を加えることで簡単に変化する
- 鋏で簡単に切れる
- 少し切り口をつければ、手で引きちぎるのも簡単
- 穴をあけるのも簡単
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