自分が使った花材事典:イガナス(花付き)
イガナスは、すでに一度アップしています→自分が使った花材事典:イガナス
しかし、この記事のイガナスは、普通のイガナスとは毛色が違います。
花付き、葉っぱつきのイガナスです。一般的に花材のイガナスと言えば、こちらのイガナスのスタイルで出荷されます。裸の軸に実がついて、実の面白さがメインの花材です。
しかし、今回のイガナスは、もっと自然な風情と柔らかさを持っています。花材としては、実がメインのイガナスとは、担う役割が別物だと感じます。
「イガナス」という同じ名前で呼ばない方がいいかもしれないとも思います。
普通の、軸と実のやつがイガナス、葉と花までついたイガナスはチョウセンアサガオと呼ぶなどして、はっきり分けた方がいい気がする。
花付きイガナスを生けられて、私は非常にうれしかったのです。なぜなら、そんなにたびたびは入荷しないからです。
入荷しない理由は明らかで、花も葉も、たいして水揚げが良くありません。一般的なあのイガナスの姿は、花材としては合理的な姿なのです。
入荷した箱を開けたときから、「この花は咲かないだろうなあ」と思いました。実際に、うちに持ち帰ったイガナスは、つぼみのままで開いてくれませんでした。
でも、つぼみだけでもうれしかったですねえ。
これはもしかして咲くかな……と思ったんだけど。
↓ ↓ ↓
咲きかけたけど、やっぱり開きませんでした。
↑でも、この「巻き」も美しいから良しとしよう。
このつぼみと同じくらい愛しいなあと思ったのは、とても若いイガナスの実です。
これが、例のトゲトゲになっていくのね。かわいい幼少期ですねえ。
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