ルナリア(ドライフラワー)
私は「ルナリア」という名で呼ぶことにしています。
以前、私はこの花材を、「小判草」と呼んでいました。俗に「小判草」と呼ばれている植物はいくつかありますが、ドライフラワーの中ではこれが一番メジャーな小判草だと思っていたので、私のスタンダードな呼び方として「小判草」と言っていました。
しかし、何年前だったか、稽古場の先輩に、
「これは小判じゃなくて大判の方だ」
と教えてもらいました。なるほど、これ以外の小判草は、みんな指の爪くらいの大きさです。ほほう、大判草であったのか、と思いました。
ところが、これを大判草というと、
「小判草でしょう?」
と言われることが圧倒的に多く、毎度説明が面倒なので、あるときから「ルナリア」で統一することにしました。不思議と、「ルナリア? 小判草でしょう?」という人はいません。
ドライルナリアの面白さは、小判型(大判型?)の薄べったい実がたくさんつくところと、その実が半透明でチャラチャラ、キラキラしているところ。
なんだか、丸い枠に、トレイシングペーパーを貼り付けたような感じです。質感も、トレイシングペーパーに似ています。
上の画像の、一番光っている実の中に、丸いこげ茶色があるのが、ルナリアの種です。
この品物は、種がほとんどありませんでしたが、種が多くても、それはそれで面白いです。
ところで、上の画像で「半透明感」は伝わっているのかな?
私の指でどのくらい透けるのか見てもらいましょうか。
後ろにあるものがぼんやりわかる程度には透けます。
ルナリアの実は、もともとこんな風に薄べったいです。乾かしたから薄くなったわけではありません。
つまり、フレッシュなうちから、ルナリアの実は面白いのです。意外と育てている人が多い花なので、お庭やベランダにあるなら切って生けてみたらいいと思います。
ルナリアの実は、簡単にドライにできます。吊るして乾かして、実の皮を一枚剥けば出来上がり。
トレイシングペーパーみたいな半透明の面は、皮をむかないと出てきません。(ペロッと簡単に剥けます)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません