ソテツ(ドライフラワー)

2020年7月9日

ソテツ(ドライフラワー)

いけばな花材として使ったソテツを、自分でドライフラワーにしたものです(フラワーというか、葉っぱですが)。ソテツは、簡単にドライにできるので、私は、入手したら100パードライフラワー化します。
ドライにしたソテツは、ドライフラワーアレンジ、いけばな作品などに使えます。

大き目のソテツでした

このドライソテツは、大きめに出来上がりました。元のソテツが大きかったためです。
家の作業部屋に置いてありますが、やたらに迫力のある物体に仕上がりました。

ソテツ(ドライフラワー)

↑まるで、大風に吹かれているみたいな動きのある形。この動きのままにいけばなにできたら、荒れ狂うような作品が生まれるかも。(私の不得意分野だけど)

ソテツ(ドライフラワー)

葉先の、1本1本の表情も面白い。

ソテツのドライフラワーは、失敗しないで作れる

ソテツのドライを自家製で作るのは、とても簡単です。
水の入っていない花瓶に立てたまま、しばらく放置し、色が緑色でなくなったら出来上がりです。必ずしも花瓶に立てなくても、その辺の棚の上に放り出しておいても大丈夫です。要は、「自然に水分が飛ぶのを待てばOK」ということです。

一般的に、ドライフラワーを作るには、下を向けて吊るしておくのが正しい、と思っている人が多いと思います。もちろん、ソテツを下向きに吊るしたっていいのですが、「下向きに吊るす」の意味は、花材が乾いてくる途中でおじぎをしないためなので、ソテツのようにもともとカチカチに固くて、おじぎしようもない材料だったら、立てて乾かそうが、下向きに乾かそうが、結果は同じです。
ソテツはおじぎしないけど、吊るしたほうが全体を空中にさらすから、その方が早く乾く、という意味なら一理あるのですが、放っておけばどうせ乾くので、ソテツくらい簡単にできるヤツだと、吊るす手間をかける意味があまり無いと私は思います。

ソテツは、乾いてもあまり縮みませんし、見た目のパワーもあまり衰えません。ほとんど手間無しでできるので、私はソテツを使った後に、ドライにせずに捨てたことは一度もありません。

ソテツのドライは、あまりドライフラワー店で見かけない

ソテツのドライは、簡単にできすぎるからなのか何なのか、ドライフラワーの専門店や、花の資材屋さんであまり見た覚えがありません。
これ、私が気づいていないだけだったらゴメンナサイなんですけど、ナチュラルなソテツのドライって、流通してないと思うのです。
私は今まで、漂白ソテツと着色ソテツは見たことがあります。けど、この記事の画像のような、ただ普通に乾いたソテツを見たことは無いのです。
となると、やはり「自分で作ろう」ということになります。

ソテツのドライは何で無いのか?……私には、その理由が分かりません。安い花材なのに、コストがかかるから儲けが少ない、とかいうことなんでしょうか?

ソテツのドライフラワーは、利用価値大

ドライソテツは、いけばな花材として考えると、長所がとても多いです。
それを挙げてみますと、

  • 材料が安価に入手できる
  • 簡単に作れ、失敗して無駄になるコストがほぼゼロ
  • 材料が、通年入手できる
  • 頑丈
  • 軽い
  • 嵩が出しやすい
  • 大型作品に導入しやすい
  • 加工が容易

こんなにあります。
なので、実際に、大型のいけばな作品、特に、グループ製作によく使われます。製作メンバーが、それぞれに乾かして持ち寄るのも簡単だし、ワイヤーなどで継いでいけば高さも出せます。鋏で簡単に切れるし、ドリルドライバー無しで扱えるところも良いです。また、軽いので、高い場所に接着剤で貼るような使い方もできます。

【使用例】管理人作の大作いけばなです→2016/08/27 天国にいける 公開製作

もちろん、小さな飾り花に使っても良い

上の項では、まるで大作用花材みたいな書き方をしてしまいましたが、家の中で飾るような花や、ほんの小さな飾り花に使っても良いものです。
ソテツのドライフラワーは、素人さんからすると、ほぼ正体不明植物のようです。玄関などに飾ると、すごく不思議がられることがあります。