自分が使った花材事典:デンファレ

2019年12月27日

これも、とっくにアップしていると思っていました。
それほど、メジャーな花材です。メジャーを通り越して「ありきたりすぎる」の領域に入ってきている花材でもあります。

誰でも、絶対に見たことある花ですよね。

私は、子供の頃(高校生頃)に、デンファレの切花が、ある店では一本200円くらいなのに、ある店では一本3000円もするのはなぜなんだろうと、心から不思議に思っていました。
花のようなものは、市場のせりで高い日と安い日があるというが、それだからって10倍もちがうことがあるのはなぜなんだろ、などと思っていました。

今なら明白に分かりますが、200円のほうは輸入物、3000円のほうは国産だったのでしょう。
手にとって見れば、必ず品に差があることが分かったはずです。

高校生のころ、私はすでにいけばなの免状を何枚か持っていました。
恐ろしいことには、人に頼まれて花を生けにいくことすらありました。
そのくらいの経験のある人間でも、「デンファレの差の常識」が明確にわかっていなかったのです。
それじゃあ、素人さんに分かるわけがないよな。
3000円のデンファレを見て、「銀座値段だよ、きっと」とか言ってる人もいるんだろうなあ。