樹脂製花留め 「アイスキューブ」
◆花留め比較シリーズ:樹脂製花留め 「アイスキューブ」
パッケージには、「アクリル樹脂剣山」と書いてあります。が、針のある剣山とは別物で、「花留め」という意味で「剣山」という言葉を使っているだけです。
上の画像ではわかりにくいかもしれませんが、要するにアクリルの四角い物体に穴が9個開いていて、花をその穴に挿して留める、というものです。
この「アイスキューブ」は、ごく簡易的な花留めで、素人向けの道具です。なので、我が家では、この花留めの出番はあまりありません。
もともと、資材提供されてうちに来た道具なので、自分で使いこなそうという気持ちもあまり持っていません。
この道具は、むしろ素人さんにこそ役に立つタイプの花留めだと思います。
9個の穴あき
アイスキューブの、花を挿す部分に寄ってみましょう。
この、でこぼこの部分が、花を挿せる穴になっています。
真上から見ると、下のようになっています。
アイスキューブを器に沈め、花を挿すときに、この穴ぼこを頼りにしていく、という使い方をします。
アイスキューブを使うメリットとデメリット
アイスキューブを使うメリットは、
- 技術が無くても使えること(挿すだけです)
- 透明な器の中にも仕込めること
などです。最も大きなメリットは、最初に挙げた「技術が無くても使えること」。とにかく誰にでも簡単に使えます。
一方、デメリットは、
- 穴の大きさよりも太い花材は挿せない
- 穴が垂直なので、花が真上に直立することが多い
- 意外と高い(1,000円以上する)
などです。
「アイスキューブ」を、実際に使ってみる
アイスキューブの穴に花の茎を挿すというのは、要するに下のようなことになります。
挿すだけなので、子供でも使えます。
難があるとすれば、垂直な穴に立てるので、花が突っ立ってしまいがちなことなんですが、それでも花がひっくり返ってしまうよりはずっとマシです。
花瓶に使ってみた画像を下に貼ってみます。
まずは、花瓶に対して少なめの花を立ててみます。広い口の花瓶に少ない花を挿したら、普通は勝手に立ってくれるわけはないのです。
↑これだけ立ってくれたら、飾りやすくなります。器の中の花留めの存在も、よほど注意深く見る人でないと気付きません。
上の花瓶に、メインになる花を3本ほども加えたら、すごく自然に飾れる花になると思います。
もっと小さくて丈の低い器でも試してみましょう。上の例とは毛色の違う花を挿してみます。
挿す花に長短をつけると、ちょっといけばなっぽい花にすることもできます。
ギフトには喜ばれました
個人的には、この道具は、「花をしっかり留めるもの」というよりは、「花を挿すときに、ちょっとしたガイドになるもの」だと思ってます。
家庭でよく飾る長さ、本数の花を、家庭によくある花瓶に飾るときに、もっとも「ガイド」の力を発揮してくれるものだと思います。本職の生け花人には、それほどの力を貸してくれる道具ではありません。
しかし、だとすると、ややお値段が高いような気がします。「ほんの少しのガイド」であれば、もっと安っぽい素材だとしても、1,000円を切る値段でないと、素人さんは買わないんじゃないかと思います。
ただし、本職の生け花人から、素人さんにこれをプレゼントすると、結構喜ばれます。私は、自分用には買ったことありませんが、人に差し上げるためには何度か買っています。
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