自分が使った花材事典:ヤブサンザシ
伝票の上では「サンザシ」だったのですが、たぶん「ヤブサンザシ」だろうと思います。
花屋さんに、「この実は何の実?」と聞いたら、「サンザシの実」と言われたので、最初はただうれしくて「わーい」と思いました。
しかし、実際に手に取って生け始めたら、どうも私の思っているサンザシの実とは違います。
サンザシの中でもちょっと変わった品種なのかなあと思いながら生けているうちに、なんか、こいつによく似たやつを知ってるぞ、と思い始めました。
この枝付き、この真ん丸な実、新芽の出てくる様子、そして、決定的だったのはこの葉っぱです。
↓ ↓ ↓
これは……こいつに似ている!→フサスグリ
フサスグリとは、ディープなお付き合いをしたので、見間違えるわけはないと思いました。そう思ってみれば見るほど、赤い実はスグリの実に見えてきます。
家に持ち帰ってから、図鑑とネットで調べ、どうも「サンザシ」ではなく「ヤブサンザシ」らしいことが分かりました。ヤブサンザシは、名前に「サンザシ」とついていますがサンザシの仲間ではなく、スグリの仲間です。ああスッキリした。
花材としてのヤブサンザシは、実のかわいさ、面白さ、枝の繊細な線などが魅力的だと思います。
加工できる枝ではないので、そのままの魅力で勝負する花材です。
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