自分が使った花材事典:アロカシア(スティングレイ)
変わったアロカシアです。
私は、このアロカシアには、今年になってから「はじめまして」でした。去年までは、触ったことも、入荷しているのを見たこともありませんでした。
このような、愉快なテイストの葉ものに新たに出会えるのはうれしいです。
軸と葉を見れば、「イモ系だな」というのはすぐにわかります。しかし私は、アロカシアだとは気づけませんでした。アロカシアのあの形と違いすぎるからです。
アロカシアだとわかってから見ると、
「なるほど、葉の半分ほどが超スリム化しているのだな」
ということがわかりました。
品種改良で作られた形なのか、もともとこういう系統のアロカシアがあったのか、私にはわかりませんが、実に面白いと思います。
ヒョロッとした葉先も面白いし、大きな葉面の部分も面白いです。
稽古場で、このアロカシアを見た人の反応の中で、無視できないほど多かったのが、
「火星人ぽい」
という感想でした。
そう言われると、ETみたいな顔の上に、ぴゅーっと何か一本立ってるようにも見えます。
葉面の部分も存在感があって良いのですが、スティングレイの特徴を現すなら、やはり「ぴゅーっと一本立ってる」部分は重要です。
この部分がないと、ただの横広の葉っぱとも言えます。
火星人的な面白葉っぱでありながら……
いけたら割りと和風になってしまった……。もっと、火星人感出せばよかった。
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