自分が使った花材事典 番外編

2019年7月23日

ほぼ花首だけになって、花材全体の原型が残っていないので、「番外編」扱いにさせていただきます。

使用花材はマリーゴールド。安価で流通量の多い花です。切花もありますが、苗も売っています。
たいていの日本人なら、名前を知らなくても、見れば「ああ、あれか」と分かるはずです。

↓こんな花です。(下の画像は、切花ではなく苗ですが)

↑あ、お墓に持ってく花だよね、って思った人がいるかもしれません。

そのマリーゴールドを使ったのですが、葉っぱは全部取り、茎は切り詰め……ということをしていたらこうなりました。
↓ ↓ ↓

もちろん、こんな形に連なっている花は無いわけで、三本の独立した花を「C」の字にしてみました。
これ、ほんの小さな花瓶に挿しています。この花瓶は、元は醤油挿しだったものです。

このマリーゴールドは、私が今まで見た中では、最高に大きい「超大輪」でした。その大輪を、実はちょっと細工して、実物よりももっと大きく開かせています。
この画像では見えないですが、ガクの部分を裂いてしまって、花をバクッと開かせています。

バクッと開かせてやりたかったことというのは、こんないけばな作品でした。
↓ ↓ ↓ (ケータイ画像です)

この画像では分かり難いかもしれませんが、黄色い丸いものが、バックリ開かせたマリーゴールドです。
上のいけばなは、稽古作品なので、最後に批評を受けるんですけど、マリーゴールドの部分を「黄色い攻撃」と評されまして、なにやら非常にうれしかったです。(「攻撃」という言葉のチョイスがすごくないすか)