自分が使った花材事典:チンゲン菜花

2020年2月23日

花屋入荷ではありません。八百屋入荷の品です。

もちろん、食うために買ったのですが、食う前に生けたってかまわんでしょう。

チンゲン菜花というのは、あのチンゲン菜の花ということなんでしょうね。ということは、チンゲン菜はアブラナ科ですね。花だけ見たら、普通の「菜の花」と変わらないですものね。

このチンゲン菜花は、うちの隣のスーパーから買ってきました。私は、食用目的で買ってきた菜の花とか、花わさびとかを、1~2本ミニ花瓶に挿して飾るのが好きです。花瓶に挿してしまうと、もう食用部門には戻さずに、そのまま切花として命を全うしていただきます。
「ちょっと飾りたいけど、その後に食いたい」場合には、グラスとか蕎麦猪口のような食器類に生けます。そして、一日か、せいぜい二日程度で食用部門に呼び戻して食ってしまいます。

↓このチンゲン菜花は、買ってきたときにはこんなお姿でした。

思いっきり野菜です。

水から離してあるので、このまま花瓶に挿しても少しくたっとしています。野菜としては、これくらいの水不足加減は問題ないのですが、飾るとなると、葉っぱの一枚でもくたっとしていると格好が悪いものです。

そこで、切り戻しで、花屋式の水揚げをしてやりました。

↓これ、水揚げ前。

全体的にぺしゃーっとして、妙に小さくいじけている感じです。これが、水揚げで見た目がどのくらい変わるのかお目にかけましょう。

はい、これ一時間後。
↓ ↓ ↓

別人!
なんか、うつむいてて暗い人だなあと思ってたのに、こっち見て笑顔になったら超美人じゃん!みたいなね。

seiさん、あんた、花をふんわり広げたんでしょ?とお思いの方は、青いテープの存在を見てください。束は、広げておりません。花が、自分でテンションあげて「魅力のある美人」になったんです。

では、改めて青いテープを取って広げてみましょう。

なんと豊かなグリーンとイエロー。

今回は、全部食べるつもりだったので、このまま丸一日キッチンの彩りになっていただいて、翌日料理してしまいました。
飾ることに徹するならば、野菜関係は、1~2本程度を挿すのが良いです。まとまった数があると、やはり「食い物感」が大きくなってしまって、かわいげに欠ける花になってしまうように思います。

↓一本だけのお姿は、こんな感じです。

普通の菜の花よりも、茎の細さから、デリケートな感じに見えますね。
これを一本だけ、鶴首の器にでも挿すほうが、切花としてはかっこいいと思います。