自分が使った花材事典:ハゴロモジャスミン
町中で、一番よく見かけるジャスミンです。切花では出回りませんので、育てているものを切って使います。
(下の画像は、生けているわけではありません。花瓶に放り込んでいるだけです)
ハゴロモは、花つきの良さと、香りの良さで、生けて楽しい花材です。
5月上旬から中旬くらいに住宅地をあるくと、独特のジャスミン香を感じて、「おや」と思うと、垣根にびっしりジャスミンが咲いているようなことがあります。
たいてい、花が押し合いへし合いするくらいに、ぎっしり咲いています。それが、まあ香ること。特に、夕方からの香りのたち方はものすごく、狭い部屋に飾っていると、息が詰まるような気になります。
一枝あるだけでも、相当香ります。
葉っぱとつるも、使い甲斐があります。
下垂する線が作れて、しかも適度な曲線があり、濃い緑の葉でポイントも作れます。
しかし、庭から切ってきて使うのは、なかなか処理が面倒なことがあります。
特に、生育旺盛な株だと、さばくのに苦労します。
何に苦労するのかと言うと、よほど人為的に誘引された枝でないと、ジャスミンは絡まり放題にからまって育ってしまうからです。
画像のジャスミンは、からまって、どっちが根元なのかも分からなくなっているのを、根気よくほぐして花瓶に挿したのです。
切りやすいところで切って来たので、「生けやすい都合」にはかなっていませんでした。てゆーか、本当は生けやすいように切りたかったんですけど、そんなことができないほど無茶苦茶にからまっていたので、仕方なかったのです。
そうやってほぐしていくうちには、変なところで切ったためにできた「きれっぱし」がたくさん出ました。
きれっぱしを集めて小瓶にでも挿しておくと、ちゃんとジャスミン香が楽しめます。
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