自分が使った花材事典:キバデマリ
キバデマリは、春色の葉
「きんばこてまり」とも言います(最近聞かなくなった気もしますが)。
お稽古用枝ものによく使われます。明るい緑色の葉が、春らしくていいですね。
キバデマリの水揚げは……
キバデマリは、水を下げやすい花材です。お稽古後に遊んで帰ったりすると、葉がぺちゃーーーっとしてしまいます。この「ぺちゃーーぶり」がはなはだしくて、知らない人は、一目見て
「ああ、これは息を吹き返さないだろう」
と、あきらめてしまいたくなると思います。
しかし、それをゴミ箱に捨ててはいけませんよ。
ちょっと切り戻ししてやってください。水切りしなくたって結構、切り戻しでいいんです。
そして、5分も待ってみてください。
ピン!ってなりますから。
「ぺちゃーーぶり」もはなはだしいけど、復活ぶりもはなはだしいです。今泣いたカラスがもう笑った、みたいなことになります。
ただし、あまりグタグタに下げてしまうと、復活しても後遺症が残ります。
下の画像で、黒くなって傷ついている部分が、「後遺症部分」です。
「後遺症」の画像をアップできるということは、このキバデマリ、一度下げちゃったんですよね……。稽古帰りに一箇所寄り道したら、下がっちゃったのね。
キバデマリの「線」
キバデマリは、葉もいいですが、線も魅力あります。
たまに、棒っきれみたいな枝が一本混じってたりしますけど、おおむね上の画像のような、素直に美しく伸びる線が出せます。
キバデマリの花
上の画像のような、葉だけのキバデマリをいつまでもしつこく水に挿しておくと、しまいには花が咲くことがあります。私には、そのような「出てきちゃった花」の方がなじみがあるのですが、最初から花付きの枝ものとしても流通します。
こでまりの小さいやつみたいな花です。なるほど、キバデマリ=黄葉手毬なんだなあと思います。
↑この枝は、だいぶ花が良くついている方です。もっとまばらな花付きの枝の方が多いです。
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