自分が使った花材事典:猫柳
猫柳は、「銀芽柳」とも言います。どっちの呼び名も、普通に通用します。
お稽古花材として親しまれています。親しまれすぎて、「ありきたり感」を感じることもありますが、便利に使える花材ですので、私は好きです。
なぜ、「猫柳」なのか
猫柳が、「猫」と言われる所以は、この銀色の毛の部分の存在です。
この部分が、キラキラときれいなんですね~。
うちの兄貴に言わせれば、「猫柳」が自分たちの世代に認知されているのは、「天才バカボンの歌」の功績が大きい、とのことです。 柳のえだーに猫がいる、だから猫柳~という歌なんですけど、最近の若い方はご存知かしら(この歌、作家の佐藤愛子先生の愛唱歌でもあります。「これでいいのだー」の部分がお好きらしい)。
「猫」の部分に、もっと寄ってみましょう。
日本の猫よりも、ペルシャ猫かなんかにありそうな毛並みです。
猫柳は、簡単に矯められる
猫柳は、特に手を加えなければまっすぐな花材です。
でも、曲げるのは簡単。柳類はみんなそうですが、手で癖付けするだけで、楽に曲線を作れます。
↓このくらいなら、あっと言う間にできます。
↓このくらいでも、「あっと言う間」でいけます。
てゆーか、このくらいまでイケちゃいます。
とても簡単に曲ってくれるので、矯めに慣れない初心者の方に優しい花材です。
猫柳の生命力はスゴイ
雲竜や石化でもそうですが、柳類は持ちがよく、水盤の中で発根したりして、生命力の強い花材です。
発根してしまえば、そのまま枯れることも無く、いつまでも飾れると言えば飾れるのですが、猫柳の「猫部分」が、あまり開いてきてビローンとしてしまうと、かわいげが無くなってしまうので、程よいところで撤去するのがよろしいと思います。(本格的に水栽培や挿し木に乗り出すのであれば、飾り花としては撤去しても、捨てることはないです)
たとえば、下の画像は、上の画像群よりも、10日ほど経った状態なのですが、
猫部分、ちょっとホワホワに育ちましたけど、まだまだ飾れます。
下の画像は、更に三日ほど経った画像です。
↑このくらいになると、飾る人によって見解が分かれてきます。
「咲いちゃったら、もう賞味期限切れ」という考えの人は、上の画像くらいのものでも撤去します。
私は、もうちょっとユルくて、
「咲いちゃっても、きりっとしているうちはOK」
という基準ですので、自分の家の中であれば、このくらいはおお威張りで飾ります。(外だと、ちょっと考えます)
ユルめの私が、「ここまで乱れたら、さすがに撤去だな」と思うのは、下の画像くらいの姿になったときです。
ここまでくると「べろーん感」が出てきちゃいますからね。
ちなみに、上の画像は、猫柳を入手してから、23日後の姿です。
丸三週間以上飾れれば、モト取ったようなものです。「元本保証花材」ですな。
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