自分が使った花材事典:アイビー(着色 ピンク)
このところ、着色花材ばっかりアップしていますが、私は本来着色ものはあまり好きじゃありません。

好きじゃあないんですが、たまに苦手の克服のためというか、「なんとか着色ものをいやらしくなく仕上げよう」という練習のために生けたりします。
このアイビーは、本来は緑に白い斑入り縁取りなんでしょうね、多分。

ピンクの色水を吸わせて、白い部分を薄ピンクに染める、ということなんでしょう。

アイビーなので、蔓ものです。下垂させて生けられます。
あま~い雰囲気があるので、ウエディングブーケなどに似合うと思います。
ところで、このアイビーは6月の稽古で使ったものなのですが、今でも花瓶の中で生きています。アイビーは簡単に発根するので、水に挿しておくと速やかに水栽培に移行できます。(もちろん土に挿すのも簡単です)
今私が思っているのは、「このピンク色は、いつまで保存されるのだろう」ということです。新しく出てくる葉っぱには、もちろんピンク色は乗ってこないはずです。だって、うちではピンク水なんて吸わせませんから。
普通の透明水に挿しっぱなしたときに、このピンクの縁の葉っぱは、枯れるまでピンク色なんじゃろか。それとも、徐々にピンクが抜けていくんじゃろか。
鉢に植える気は無いので、水栽培でいけるところまでいってみて、ピンク色がどうなるのか観察したいと思います。
【2025.09.20 追記】
観察の結果を追記します。着色アイビーは、花瓶の中で発根し、実は現在も生きてはいます。いますが、そろそろ終わりだろうという気配ですので、この文を書いてから処分します。
結局のところ、発根はして、8月くらいまでは結構元気に見えました。新しい葉っぱも少しですが開きました。いずれも、ピンク色の乗った葉で、そこまで染料が到達してたんだろうと思います。
しかし、新芽がちょっと開いたくらいの状態で、ビタっと動かなくなりました。新しい芽は発生しない、開いた新芽も特に大きくならない、もちろん丈も伸びない。そして、徐々に徐々に(ホントに「徐々に」でした)、葉っぱが艶を失っていきました。9月に入ってしばらくすると、葉面があまりきれいに見えなくなりました。でも、「枯れてきた」とも言い難い感じでした。「枯れる」というより、ちょっとずつ、ちょっとずつ、生命力が後退していった、みたいに見えました。要するに、普通の切り花・水栽培植物の枯れ方とは、なにかが違いました。これが、染料のせいなのかどうか分かりません。
今、目の前にあるピンク着色アイビーは、生きてるのは間違いないけど、薄っぺらで薄汚く見える、という代物になっています。
ちょっと予想外の結果でした。私は、そのうち緑の葉っぱが出てきて、「昔ピンクだった? 知らんなあ」とか言い出すのかと思っていました。
そういうわけで、本日で観察は終了します。長いこと飾れたので、意外な結果でしたが不満は無いです。
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