自分が使った花材事典:ヤロウ

ヤロウは、西洋ノコギリソウとも言います。

実は、私はリアルでは「ヤロウ」と呼ぶことはあまりありません。「ノコギリソウ」とか、「ハーブの方のノコギリソウ」とか言うことが多いです。
なぜなら、私はハーブ大好き人間として、子供のころから「ヤロウ」という名称には親しんでいるのですが、親しんでいる私でも、「ヤロウ」と聞くと「野郎」という文字が思い浮かぶからです。

私の子供のころには、ハーブ本や園芸雑誌などでは、「ヤロウ(セイヨウノコギリソウ)」という表記が多かった気がします。が、最近の活字の世界では、()が取れて「ヤロウ」が完全に認知されたように見えます。
そのため、この記事タイトルは「ヤロウ」にしたのですが、それでも、これを書いている今でも、「ハーブの方のノコギリソウだよね」と思っています。

ヤロウは、薬効のあるハーブとして、ハーブティーなどに利用されます。もちろん、私が買ったのはお茶用などではなく、普通に花屋で切り花として買ったものです。

素朴な風情の、美しい花だと思います。

画像のヤロウは紫ですが、白花、黄花も良くあります。ハーブ園などの素敵な画像をよく見ると、各色のヤロウが写っていることが多いです。

ヤロウは、切り花よりも苗物や種で出回る方が多いです。個人的には、育てるならポット苗で入手することをお勧めします。

全体の姿が優し気に見えるのは、葉っぱの力も大きいです。

ホワホワに見えて、でも触るとシャリシャリしています。
このシャリシャリ感は、乾いてもきれいに違いない、と思い、葉っぱをつまんでポプリ用に乾かしてみたら、ほぼフレッシュ時と見た目の変わらないものができました。
ヤロウはドライフラワーでも売っていますが、基本的には「葉無し」の商品です(少なくとも、私が今まで見たものはそうです)。このホワホワ葉っぱを付けて乾かさないのはなぜなんだろう? なんらか理由があるのだと思いますが、ついてる方がかわいいのに、と思います。