自分が使った花材事典:紅紫檀

紅紫檀って、切り花で出回るんだ、と思いました。

私は、紅紫檀は、鉢物でしか扱ったことがありませんでした。鉢物というか、ミニミニ盆栽みたいなもので、すごくきれいな実がついていて、とても速やかに売れた覚えがあります。あとは、庭木とか、マンションの植え込みに植わっているのを見るくらいで、切り花としては、自分はもちろん、人様が生けているのも見たこと無いと思います。

この紅紫檀には、花が付いていました。しかし、上の画像からわかるように、パッと花が咲いているようには見えません。
花といっても、開きかけの、下のような花でした。

これが、本当はぱっかり開くんだと思うのですが、うちではこれ以上開きませんでした。

↑これは、花の跡です。これが、私が鉢物で見たように、赤い実になっていくのだと思います。

ついていた花が、全開になっていたら、花の美しさも加わったはずですが、上記のようにそうではなかったので、この紅紫檀の魅力の主となったのは、枝つきです。

↑大きな広がり。でも、あまりにも面的だと、生けるのは結構苦労します。

細かい葉っぱの付き方も魅力の一つです。

↑こうなると、線が面白いです。

↑いけばな屋としては、こういうところを生かしていきたいです。

この枝ものは、葉っぱがカチカチだったので、そんなに弱いように見えなかったのですが、実際に家で飾ってみたら、水揚げはたいして良くありませんでした。水揚げが良ければ、花も全開になったのかもしれません。